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1999 年度 実績報告書

パピローマウイルス抗原特異的細胞障害性リンパ球誘導による子宮頚癌治療の基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 11877286
研究機関埼玉医科大学

研究代表者

宍倉 祐子  埼玉医科大学, 医学部, 助手 (80181105)

研究分担者 木下 勝之  埼玉医科大学, 医学部, 教授 (80010354)
前田 平生  埼玉医科大学, 医学部, 教授 (30134597)
大久保 光夫  埼玉医科大学, 医学部, 講師 (40260781)
斉藤 麻紀  埼玉医科大学, 医学部, 助手 (20301468)
竹田 省  埼玉医科大学, 医学部, 教授 (20143456)
キーワード子宮癌 / パピローマウイルス / HLA
研究概要

【目的】子宮頸癌病変の約 80%からヒトパピローマウイルス(HPV)が検出され HPV は子宮頚癌の病因に関与していると考えられている。感染免疫反応の宿主側の遺伝子背景としてはHLAが重要である。そこでHPV に感染した子宮病変とその患者のHLAに相関があるかどうかを本年は解析した。【対象及び方法】対象は当科外来の組織診で子宮頚部病変を認められた77症例で、内訳は軽度異形成(CINI)9例,中等度異形成(CINII)19例,高度異形成(CINIII)19例,上皮内癌(CINIII)13例,頚部浸潤癌(IC)17例であった。まず病巣組織からDNAを抽出しHPV-DNA の検出を行った。次に末梢単核球を用いてHLA-A、-B、-Cを血清学的に、HLA-DRB1、-DQB1をDNAタイピングで決定した。【結果】HPV16陽性のCINIII群(n=24)は健常人群と比較してDRB1*0901とDQB1*03032の陽性頻度が統計学的に有意に増加していた。また、CINIとII 群ではDRB1*1302の陽性頻度が低い傾向にあった。さらにCINII群は他の群と比較してHPV陽性率が低く、それらの症例ではDRB1*0401またはB1*0405の陽性頻度が高かった。以上の結果からDRB1*0901とDQB1*03032はHPVの持続感染と癌化に関係し,DRB1*1302とB1*0401あるいはB1*0405はHPVの排除あるいは病変の進行に防御的に作用していることが示唆された.

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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