• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1999 年度 実績報告書

角膜ヘルペス再活性化機構の解明とその制御法の検討

研究課題

研究課題/領域番号 11877302
研究機関金沢大学

研究代表者

市村 宏  金沢大学, 医学部・国際環境保健学講座, 教授 (10264756)

研究分担者 武久 盾  金沢大学, 医学部, 助手
木下 茂  京都府立医科大学, 眼科学教室, 教授 (30116024)
今西 二郎  京都府立医科大学, 微生物学教室, 教授 (40112510)
キーワードサイトカン / 回帰性角膜ヘルペス / 単純ヘルペスウイルス1型(HSV-1) / 潜伏感染 / 再活性化
研究概要

(1)急性ならびに回帰性角膜ヘルペスのマウス:実現モデルの作成:単純ヘルペスウイルス1型(HSV-1)を乱切した角膜に感染させることにより樹枝状角膜炎を形成した後、ほぼ全例において潜伏感染が成立する角膜ヘルペスのマウス実験モデルを作成した。また、潜伏感染が成立したマウス角膜の乱切ならびに紫外線照射により、三叉神経節だけでなく角膜においても高率にHSV-1の再活性化が認められる回帰性角膜ヘルペスのマウス実験モデルも作成しえた。このモデルは、ヒトのヘルペス性角膜炎と多くの特徴を共有しており、急性ならびに回帰性角膜ヘルペスの病態の解明に有用と考えられる。
(2)HSV-1再活性化におけるサイトカインの役割の解明:潜伏感染が成立したマウス角膜の乱切ならびに紫外線照射後のHSV-1再活性化により、マウス角膜ならびに三叉神経節において炎症性サイトカインであるインタ-ロイキン-1(lL-1),lL-6そしてインタ-フェロン-γ(lFN-γ)の上昇を認めた。
(3)HSV-1再活性化を制御する方法の検討:潜伏感染が成立したマウスの角膜の乱切ならびに紫外線照射後の角膜におけるHSV-1 DNAの検出率は、抗lFN-γ抗体投与により上昇する傾向が見られたが、抗lL-6抗体投与により著明な低下は示さなかった。これらのことより、lFN-gはHSV-1の再活性化に抑制的に働いている可能性が示唆された。
(4)HSV-1再活性化に際して最初に転写されるウイルス遺伝子を明らかにすること:潜伏感染が成立したマウス角膜の乱切ならびに紫外線照射一時間後毎に、三叉神経節を採取した。現在、これらよりmRNAを抽出したところである。また、HSV-1各遺伝子をPCR法を用いて検出するためのプライマ-の検討を行っている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Jiucheng He, Hiroshi Ichimura et al.: "Kinetics of Cytokine Production in the Cornea and Trigeminal Ganglion of C57BL/6 Mice After Corneal HSV-1 infection."Journal of Interferon and Cytokine Research. 19(6). 609-615 (1999)

URL: 

公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi