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1999 年度 実績報告書

軟骨由来成長因子エコジェニン/CTGFを用いた歯周組織再建への試み

研究課題

研究課題/領域番号 11877324
研究機関岡山大学

研究代表者

滝川 正春  岡山大学, 歯学部, 教授 (20112063)

研究分担者 西田 崇  岡山大学, 歯学部, 教務員
久保田 聡  岡山大学, 歯学部, 助手 (90221936)
中西 徹  岡山大学, 歯学部, 助教授 (30243463)
キーワードエコジェニン / CTGF / 歯周組織 / 歯根膜線維芽細胞 / 骨芽細胞 / 増殖 / 分化
研究概要

1)In situハイブリダイゼーションにより萌出期にある生後4週令のマウスの下顎臼歯部の歯根膜細胞、特にその根尖部の歯根膜細胞にエコジェニン/CTGF mRNAの強いシグナルが認められた。
2)マウス歯根膜線維芽細胞培養株(MPL)でのエコジェニン/CTGFの発現は増殖期に高く、コンフルエントに達すると低下した。
3)エコジェニン/CTGFはマウス歯根膜線維芽細胞株MPLのDNA合成を促進し、細胞増殖を促進した。
4)エコジェニン/CTGFはマウス歯根膜線維芽細胞株MPLの分化マーカー遺伝子の発現を促進した。すなわち、I型コラーゲン、オステオポンチン、アルカリホスファターゼ、オステオカルシンのmRNAの発現を促進した。なお、mRNAレベルだけでなく、アルカリホスファターゼ活性ならびにコラーゲン合成を促進した。
5)エコジェニン/CTGFはマウス骨芽細胞株MC3T3E1細胞とヒト骨肉腫細胞株Saos-2のDNA合成を促進し、細胞増殖を促進した。
6)エコジェニン/CTGFはマウス骨芽細胞株MC3T3E1細胞とヒト骨肉腫細胞株Saos-2のI型コラーゲン、オステオポンチン、オステオカルシン、アルカリホスファターゼのmRNAの発現を促進した。また、mRNAレベルだけでなく、アルカリホスファターゼ活性ならびにコラーゲン合成を促進した。
7)ヒト骨肉腫由来骨芽細胞様細胞株Saos-2に軟骨細胞とほぼ同程度の親和性を有するエコジェニン/CTGF受容体が存在することを明らかにした。
以上、エコジェニン/CTGFが増殖期の歯根膜細胞に発現し歯周組織を形成する歯根膜線維芽細胞と骨芽細胞の増殖と分化を促進することが明らかとなった。

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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