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1999 年度 実績報告書

金属修復物の非破壊的同定法の開発に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 11877334
研究機関日本大学

研究代表者

斎藤 毅  日本大学, 歯学部, 教授 (60059235)

研究分担者 山岡 大  日本大学, 歯学部, 助手 (60182408)
小森 規雄  日本大学, 歯学部, 助手 (60153681)
明石 俊和  日本大学, 歯学部, 講師 (80102606)
野元 成晃  日本大学, 歯学部, 教授 (20059398)
キーワード金属アレルギー / 金属の同定 / 非破壊的測定 / 走査電位法 / 金属イオン測定
研究概要

本研究は、口腔内の金属修復物を撤去するなど破壊することなく、その修復物の構成成分を知り、アレルゲンとなる金属修復物を特定する臨床検査法を確立することであり、臨床の現場から強く要請されている。すでに本研究グループは、歯科用の金属材料を研磨する研磨用ポイントにかなりの金属が付着しており、この方式で非破壊的に金属試料を採取出来ること、およびこっれを用いて金属の構成成分を知ることができることを報告した。
そこで本研究は、この新しい方法を用いて口腔内に装着されている金属修復物を非破壊的に同定するための簡便な臨床検査法を確立することを意図した。 すなはち、この研磨用ポイントで非破壊的に採取した金属材料を、従来法のX線マイクロアナライザー法による分析を対照として、金属イオンの分析に簡便なイオン電極法および歯科用金属の電位走査法のうち、今年度は、野元の開発した歯科用金属の電位走査法に基づいて供試材料に歯科用銀合金、アマルガムを選び、合金を構成する金属成分について、それぞれ特有のピーク曲線を求めて検討した。 その結果、以下の成績を得ている。
1.歯科用銀合金に含有される錫、銅および銀は主として各々-0.5V、0.0Vおよび0.1V付近に酸化電流のピーク値を示し、3種の金属を分離同定できた。 しかし、銅と銀についてはピーク値が近接しており重壘する場合があった。
2.酸化ピーク電流の電気量から換算すると本分析は0.1ug程度の削磨試料で実施出来、分析時間は1試料につき3分以内で実施出来た。
3.本法は非常に高感度であるため、削磨試料の調節、対数変換期の利用によって、実用化が図れる測定法になるものと考えられる。

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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