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1999 年度 実績報告書

下顎運動調節における加速度情報の機能的役割りの解析

研究課題

研究課題/領域番号 11877339
研究機関長崎大学

研究代表者

藤井 弘之  長崎大学, 歯学部, 教授 (20067060)

研究分担者 田中 美保子  長崎大学, 歯学部, 助手 (00304957)
山邊 芳久  長崎大学, 歯学部, 助手 (90191379)
吉松 正  長崎大学, 歯学部附属病院, 助手 (50230800)
キーワード下顎タッピングポイント / 2次元光センサ- / 運動の調節
研究概要

記録された加速度がどのような機能的役割りを果たしているかを解析するためには、加速度記録時の下顎位も同時に正確に記録できなければならない。従来の下顎位記録法は、使用する装置が大型で操作性が悪く、これが被験者には外乱として作用したり、逆に小型で操作性がよくてもでも測定精度が劣るなどの欠点があった。また、本研究課題では対象とする下顎運動として、運動の習得に訓練を要しないタッピング運動を選んでいる。
そこで、加速度測定時の下顎タッピングポイントを記録する方法として2次元光センサ-(浜松ホトニクス社)の応用の可能性を検討し、以下の結果を得た。
1.本PSD測定システムの繰り返し測定時の位置のばらつき(標準偏差)は最大1μmであった。
2.静止計測点の動揺すなわちノイズの幅は、PSD受光面の中心で0.013mm、4mmの点で0.056mmであった。
3.静止計測時の出力波形の周波数分析の結果、ノイズの主成分は60Hzの高調波であった。
60Hz周期で当該波形をスム-ジング処理したところ、動揺幅はPSD中心で0.005mm、4mmの点で0.01mmとなった。
4.以上の結果より、当該システムはタッピングポイント記録に応用可能なことが分かった。
従来の研究結果によると、タッピング運動の計測には2点弁別能0.1mm以下の精度が求められる。しかし、現在この要件を満たしかつ電気的記録が可能なタッピングポイント計測器具はない。

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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