研究概要 |
本研究のテーマであるランクサイド法はDirect Metal Oxidationと呼ばれ、直接,合金溶融液を酸化する方法である。この方法を歯科領域に適用する目的で、昨年度は、使用する合金の金属の種類とその成分組成の違いを決定し,同時に二種の作成方法を採用した。 本年度は、以下の二種の試料を作成し,曲げ試験などの物理的強度の測定をおこなった。 組成については、Al_2O_3/Al/MgO,及びAl_2O_3/Al/Cとし、その混合粉末をCO_2.+CO雰囲気中で630℃〜650℃に加熱する方法により試料を作成した。カーボン粉末中に包埋し250kg重の圧をかけ圧縮加熱することにより試料を作成した。この試料について,機械的強度を測定した。更なる強度向上のため,現在は,添加剤の種類及びその方法について検討中である。また、これらの合金組成に加え補強材となるウィスカーとして,繊維や粒状粉体を添加する方法についても検討していくこととしている。 なお、試料作成にあたっては、佐賀大学理工学部 渡教授 および 日本タングステン株式会社 永野光芳氏,森康英氏のご協力を頂いている。
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