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2000 年度 実績報告書

顎変形症術後における三叉神経知覚麻痺回復過程の客観的評価方法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 11877356
研究機関愛知学院大学

研究代表者

宮地 斉  愛知学院大学, 歯学部, 助手 (60261004)

研究分担者 白水 敬昌  愛知学院大学, 歯学部, 助手 (80308791)
河合 幹  愛知学院大学, 歯学部, 名誉教授 (50064788)
キーワード三叉神経誘発電位 / 知覚麻痺 / 顎変形症 / 感覚異常
研究概要

下唇をクリップ式刺激装置による電気刺激で得られる三叉神経誘発電位は感覚異常が認められない場合は正常波形として(Brussels国際シンポジウムの方法に従い)P3,N13,P20,N25,P35,N45のピークを有するが,顎変形手術術後に下唇に感覚異常を訴える患者の三叉神経誘発電位は正常波形と比較しN13の消失もしくは平坦化,P20の遅延などがみられた.振幅の変化に関しては再現性にばらつきがあり有意な差は認められず,パラメターとしては潜時のみが有用と考えられた.
また下顎孔伝達麻酔により三叉神経の分枝である下歯槽神経をブロックし感覚異常の急性モデルとして三叉神経誘発電位を測定しその感覚異常との関連を調べたところ同様なN13の消失もしくは平坦化,P20の遅延などが認められた.麻酔の効果の消失,下唇の感覚異常の消失とともにこれらは回復し正常波形を示した.回復は急速で感覚異常の程度には左右されず,感覚異常の有無に依存していた.
いまのところ三叉神経誘発電位は感覚異常を客観的に評価できる有用な手段と考えるが,感覚異常の予後判定が可能か否かについては顎変形手術前後(手術前,術後2週間,1ヶ月,3ヶ月,6ヶ月,12ヶ月)の三叉神経誘発電位の比較症例数を蓄積し分析予定である.

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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