窒素ピラミッドペプチドの構造単位である非対称および対称ワーアザビシワロ[2.2.1]ヘプタン誘導体の効率合成を確立する調査を行なった。 ワーアザビシワロ[2.2.1]ヘプタン骨格合成法として既存の方法であるN-置換ピロールとジエンとの熱的ディールス・アルダー反応には(1)低い反応効率(2)N-保護かつ活性化基が必要であるが反応条件への最適化および脱保護に問題があった。とくに(1)の点には有効な解決法は未決着であるが、(2)に関してはニトロベンセンスルホニル基の有効性を見いだし、二環性アシンの効率合成に解決する見通しを与えた。
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