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1999 年度 実績報告書

p53-/-;カスパーゼ3-/-マウスを用いたアポトーシス・細胞周期の解析

研究課題

研究課題/領域番号 11877387
研究機関昭和大学

研究代表者

高橋 勝彦  昭和大学, 薬学部, 助手 (80307066)

キーワード細胞周期 / 抗癌剤 / ノックアウトマウス
研究概要

1,p53-/-カスパーゼ3-/-マウスの性状
P53+/-;カスパーゼ3+/-マウスの雌雄の交配を行ないp53-/-;カスパ一ゼ3-/-マウスの獲得を試みた。この結果得られた個体の遺伝型はおよそメンデル則に従っていた。現在まで得られたp53-/-;カスパーゼ3-/-マウスは全例が母乳を飲む事が出来ず生後1日前後で死亡した。現在p53-/-;カスパーゼ3-/-マウスの新生児期での死亡の原因を組織病理学的に検討しているところである。
2,p53-/-;カスパーゼ3+/-マウスの性状
p53-/-マウスが目然発癌により比較的早く死亡することが知られているが、P53-/-;カスパーゼ3+/-マウスでも自然発癌が認められ、その多くが生後4カ月後に死亡した。P53-/-マウスとP53-/-;カスパーゼ3+/-マウスの寿命の差を見極めるため昭和大学SPF動物飼育施設にて、観察を継続している。
3,p53+/-;カズパーゼ3-/-マウスの性状
P53+/-;カスパーゼ3-/-マウスは新生児期に死亡するものと生き残るものとに分かれた。新生児期で死亡したものはP53-/-;カスパーゼ3-/-マウスと同様に母乳を飲めていなかった。生き残りp53+/-;カスパーゼ3-/-マウスはカスパーゼ3-/-マウスの表現型に類似し成長遅延、回転運動を主とする行動異常を示した。
4,p53-/-;カスパーゼ3-/-胎児由来線維芽細胞を用いた解析
p53、カスパーゼ3両者の細胞の増殖への作用を調べる為、胎生14日目の胎児から調製した線維芽細胞を用いてその増殖能を調べた。野生型(p53+/+;カスパーゼ+/+)細胞に比べ、増殖速度が速くまた接触阻止能も劣っていることが認められた。また各種抗癌剤処理による影響を調べた。現在までのところ各種薬剤への感受性においてp53-/-細胞との違いは認められていない。

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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