対象病院をA特定機能病院とし、現在、過去5年間の病院管理情報(患者数、紹介率、院外処方せん発行率、入院患者数、病床稼働率、平均在院日数、空床ベッド数、医療費等執行状況など)について、分類、整理している。また、当該病院において入院・検査等患者待機情報を中心に調査、検討している。現状の結果分析では、1.外来医長会、病棟医長会、病院運営委員会に対する認識等の成果、結果及び課題については十分には周知されていない、2.病院経営管理指標<外来患者数(1日平均)、紹介率(診療報酬上)、院外処方せん発行率、入院患者数(1日平均)、病床稼働率、平均在院日数、病院全体の診療費用請求額>について、「ほとんど知らない」は病院全体では、それぞれ「25.2%」、「31.3%」、「29.6%」、「28.7%」、「16.4%」、「16.6%」、「52.6%」で必ずしも十分でない状況、3.空床情報、病床稼働率で情報を得ていないものが全体で24.6%、12.6%で、得ているものでは、病院コンピュータ情報ネットワークK-MIND、病棟の看護婦、病棟医長。病院ニュース、病棟の医師の順で、科長、事務は低率、4.職種別、とりわけ看護婦に十分でない状況が窺えた、ことなどが確認できている。 それらの情報を総合的に分類、整理しながら、病床稼働率・入院日数短縮を指向してEBM戦略について研究を進めている。
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