研究課題/領域番号 |
11877405
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研究機関 | 佐賀医科大学 |
研究代表者 |
小泉 俊三 佐賀医科大学, 医学部, 教授 (40274584)
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研究分担者 |
小田 康友 佐賀医科大学, 医学部, 助手 (60253621)
江村 正 佐賀医科大学, 医学部, 助手 (90274589)
山城 清二 佐賀医科大学, 医学部, 講師 (10253618)
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キーワード | 総合外来 / 受療行動 / かかりつけ医 / 患者満足度 |
研究概要 |
本研究では、かかりつけ医に不満をもって大学附属病院の外来を受診する患者の考えや受診に至る経緯を明らかにする目的で、患者の主症状、前医での診療内容、外来受診を決心するに至った動機、家族・親族の関与、前医との対人関係上悩んだ事柄などについて面接を行なうことを骨子としているが、その前提として、佐賀医科大学附属病院外来受診患者の心身医学的特徴を知るべく質問表法により調査を行なった。対象として、多様な愁訴を持って受診する患者の多い精神神経科外来と総合外来を選び、日本語版IBQ(Illness Behavior Questionnaire)とGHQ(General Health Questionnaire)を用いた。調査の結果、日本の患者には心気的傾向の強いことが明らかになったが、その成果の一部は平成11年4月、国際森田療法学会(東京)で口演発表し、近く論文としても発表予定である。類似の調査法による米国での研究結果(RL Kravitz et al.:Prevalence and Sources of Patients'Unmet Expectation for Care(1996))があるが、平成12年度には患者の協力を求めたうえで上記事項について構造化面接を行ない、かかりつけ医に対する不満の実像を系統的に調査分析し、国際比較を行なう予定である。また同様の調査を中国の大都市圏の医療機関で行なうことも計画している。
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