1)学習会の開催/文献レビュー (1)学習会を開催し、前提となる学生のとらえ方について検討を行った。生命論的な観点から、生物学、物理学、免疫学、生命関係学、教育学、心理学において、新しいパラダイムで人間をとらえていることがわかった。その、キーとなるとらえかたは、開放系・非線形系・組織系であるが、どの時点でどの自己をつくり出すかは自分自身で選びとっていること、さらに、その基準になっているのが自己の過去の経験であることが、了解された。 (2)看護学の分野においては、複雑系を前提として、アメリカの看護理論家マーガレット・ニューマンらが、新たな看護介入を創造し、患者およびその家族を対象に実践的取り組みを行い、研究をすすめているが、看護教育への適用を試みたものは少ないことがわかった。 (3)マーガレット・ニューマンの理論とその実践研究について、文献検討を行った。 2)研究計画書の作成 研究参加者は研究者自身が看護臨地実習指導を担当した学生とし、プロトコールは、ニューマンが作成したものをベースとして、対話を行うこととした。データは対話の逐語録と、研究者の記載するジャーナルとする。 3)予備調査 看護基礎実習をすでに体験した学生のうち、指導教員または学生自身が実習中なんらかの混乱に陥っていたととらえた学生に承諾を得てパートナーシップを組み、6名の学生と1回目の対話を行った。その対話を逐語録に起こし、分析をすすめている。
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