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2001 年度 実績報告書

偵察衛生写真CORONAのデジタル化-地理学・考古学分野への応用を探る-

研究課題

研究課題/領域番号 11878012
研究機関奈良女子大学

研究代表者

相馬 秀廣  奈良女子大学, 文学部, 教授 (90196999)

研究分担者 小方 登  京都大学, 大学院・人間・環境学研究科, 助教授 (30160740)
キーワード衛星写真CORONA / デジタル画像 / 接写・拡大法 / 実態視判読 / 桜蘭遺跡 / 三星堆遺跡 / 西域都護府 / 都市遺跡
研究概要

1).密着縮尺約1/30.5万の衛星写真CORONAポジフィルムの判読に際して,次の三通りの方法を利用した.16倍ズームレンズ2台を用いた「直接実体視判読法」,解像度3000dpiでスキャナーでパソコンにとり込むデジタル化した「デジタル画像の判読・実体視判読法」,および,昨年度に小方が実施した,フィルムを接写・拡大後スキャナーでデジタル化した接写・拡大デジタル画像の判読・実体視判読法」である.後二者については,パソコンのモニター上に実体視可能な画像を作成した.
これらの方法により,以下の成果が得られた.
2).相馬は,中国タリム盆地の楼蘭遺跡群について,Stein(1921)のLA・LE・LK・LLなどのデジタル化画像および接写・拡大デジタル化画像を従来にない精度で作成し,各遺跡および周辺の地形の1960年代における状況を提示した.その成果は2001年5月の日本沙漠学会において発表した.衛星写真CORONAのLE遺跡付近については,実体視画像を奈良女子大学文学部国際社会文化学科地域環境学講座のホームページで公開した.また,の各種判読により,具体的な場所が従来特定されていなかった,同盆地における漢代西域都護府の有力な候補地として野雲溝付近を提唱した.その成果は,2001年11月に早稲田大学で開催された「シルクロード国際シンポジウム」において発表した.
3).小方は,昨年度に引き続き,西アジアを中心とした都市遣跡を対象として,衛星写真CORONAのデジタル化画像を作成するとともに,その周辺の地理的環境を含めた画像データーベースの作成に取り組んだ.その成果は,近日中に「シルクロード学研究」へ投稿される予定である.
4).研究協力者と共同で,中国四川盆地における三星堆遺跡など新石器時代遺跡とその立地条件,画像開析ソフト(ERDAS IMAGINE)を利用した衛星写真の歪み補正などについて検討した.

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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