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2001 年度 実績報告書

非侵襲方法を用いたヒトに対する食品機能の解析

研究課題

研究課題/領域番号 11878019
研究機関滋賀県立大学

研究代表者

岡本 秀己  滋賀県立大学, 人間文化学部, 講師 (10159329)

キーワード唾液中コルチゾン / 血清中コルチゾール / ヒト / 日内変動
研究概要

糖質コルチコイドは、インシュリンとの拮抗作用により、糖代謝調節をつかさどる重要なホルモンである。また、感覚や環境要因によって変動することから、ヒトの心身への影響を評価しうる生体物質としても注目されている。一般的に血液中のコルチゾールが検体として使われるが、採血の際の痛みや精神的負担が伴い、また、医師や看護士などの資格が必須である。そこで、血液中コルチゾールとだ液中のコルチゾールの相関性が検討され、それにかわる指標として使われるようになってきた。しかしながら、唾液中のコルチゾールは耳下腺で大半がコルチゾンに変換され、唾液中コルチゾールの量は非常に少ない。そこで、本年度は、唾液中コルチゾンと血清中コルチゾールの相関性について検討を行い、つづいて、唾液中コルチコイドについて、20日間同一宿泊施設にて、同一の食事、活動をさせた6名の被験者の日ない変動について検討した。
(方法)唾液中コルチコイドは前処理無し、血清中コルチコイドはジエチルエーテル抽出後にセミミクロカラムスイッチHPLC-UV法により測定した。
(結果)血清コルチゾールと唾液コルチゾールの相関はr^2=0.399、血清コルチゾールと唾液コルチゾンの相関はr^2=0.723で、唾液コルチゾンの方が血清コルチゾールを正確に反映していることが明かとなった。また日ない変動では、血清中のコルチゾールが午後から夕方にかけて著しく減少し、唾液中コルチゾールでは消失するが、唾液中コルチゾンは十分検出できる濃度で測定が可能であった。
以上から、非侵襲方法を用いたヒトに対する食品機能を解析するパラメーターとして、唾液中のコルチゾン濃度が有効な手段であることが明らかになった。

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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