研究概要 |
青少年の理工系離れ解消の一助とすることを目的として,明治時代に京都大学がドイツから輸入した機械メカニズム模型の挙動を計算機アニメーションとしてビジュアル化し,京都大学総合博物館のホームページで公開した.研究代表者の城下が作業全般を監督するとともに,ホームページヘの掲載を担当し,分担者の熊本と西原はアニメーション化を担当した.機械メカニズムのアニメーション構築には機械システム動力学解析ソフトADAMS(Mechanical Dynamics,Inc.)を用いた. これまでに構築した機械メカニズムは, (1)かさ歯車,(2)ピストン,(3)オルダム継手,(4)細窓クランク継手,(5)3個の平行クランクと連結棒,(6)マルティプルトランメルギヤ である.今後,さらに増やして行く予定である. ホームページへの掲載にあたっては,同じ3次元的モデルについて各構成部材の色を変えるとともに,観察角度を変えたものや,内部が分かるように線図で表したもの,動きの速度が速いものと遅いもの,などを並べて掲載し,機械の動きをより理解しやすいように工夫した.各機械メカニズムアニメーションの下にはその働きの説明文を付した. ADAMSは単なる動画作成専用ソフトではないので,負荷や摩擦など種々の設定が可能である.これまでに構築したアニメーションではそれらの設定は同じにしているが,それらを変えたものについても順次,掲載して行く予定である.
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