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1999 年度 実績報告書

雷予報器を使った地震前兆現象としての大気電界急変化と大気コロナ電流の測定

研究課題

研究課題/領域番号 11878072
研究機関早稲田大学

研究代表者

大槻 義彦  早稲田大学, 理工学部, 教授 (50063649)

キーワード地震 / 電磁気 / 大気電場 / 電離層擾乱
研究概要

今年度は、過去の観測データ解析、常時観測網構築、センター部分の室内実験、他の観測方法との比較のためシステム構築を行った。過去の観測データ解析では(1995年5月〜1997年12月)、阪神大震災以降比較的大きな地震はなかったが2件ふさわしいデータが発見された。地震の半日から本震前までに雷雲によって生じる電場の数十分の一程度の大気電場が連続的に観測された。しかしながら今回使用したシステムは本来雷予報が目的であるため雷雲活動とあまり関係のなりとみられるデータは削除されてしまうため、より詳しい解析ができないことが判明しこれらの観測網を常時観測できるものに変更することとし、2000年5月をめどに完成を目指すことになった。また得られたデータや今後予想されるデータは小さい信号であるためにセンサーの性質が重要になってくることもわかり、室内実験をし定量的な性質をしらべ目標としている感度は得られていることが確認された。また他のノイズとの関連も問題になるため、実際に我々で都内数カ所に設置し、電磁波ノイズなどの観測と併用して関連をしらべ、我々の測定の範囲内ではノイズがそれほど問題になることはないと分かった。またこれらの大気電場は電離層に影響を及ぼしている可能性があるため、電離層のモニターとの同期するシステムも構築された。これは地震前兆に生じる局所的な電離層擾乱の物理的理由を決定できる可能性をもつ重量な観測である。

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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