超高強度レーザーとプラズマ、特にスケールの大きなプラズマと相互作用したときに、反射散乱光の方向に長いジェットが生成されることをこれまで実験的に見出した。 本年度はこの長尺ジェットが形成されるための条件として超高強度レーザーの集光点依存性を明らかにすることができた。超高強度レーザーをある一定の条件(臨界密度から1/4臨界密度の点に集光した時)を満した時に限り大スケールプラズマ中を伝播(木目対論効果)し高密度領域まで達することがわかった。レーザーは急峻な密度勾配を形成しそれと相互作用し反射する。この時レーザーの反射方向に長いジェットが形成されることが、実験的に明らかになった、また散乱方向にエネルギーの高い電子を観測することに成功した。 これらの結果をもとに今後、長尺ジェット中での電子加速機構を明らかにすると同時に宇宙における輻射圧を伴ったジェット現象との関係を検討する。
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