研究課題/領域番号 |
11878101
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
竹田 和義 九州大学, 大学院・工学研究科, 教授 (10029548)
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研究分担者 |
日高 雅子 九州大学, 大学院・工学研究科, 助手 (00264094)
河江 達也 九州大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (30253503)
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キーワード | 冷凍技術 / 脱フロン / 電磁流体 / 磁性流体 / 断熱消磁 / 誘電性液体 |
研究概要 |
本研究の目的は、従来のようなフロンあるいは代替えフロンなどの、気化しやすい冷凍作業物質の気化熱を利用するのではなくて、磁性あるいは誘電性極性流体(液体)を作業物質として利用し、それらを電磁界中に置かれた閉回路で等温電磁化-断熱消電磁化の循環過程をさせることにより、脱フロンを目的とする全く新しい冷凍技術を開拓することであった。初年度の計画のひとつは、室温での磁性流体の断熱消磁による冷却作動原理の確立であった。磁性流体としては、粘性等を考慮し、マーポマグナ(FL-40;松本油脂((株))を購入し、これを断熱容器に閉じこめる工夫をかさねている。具体的には、冷却温度を正確に検出するための温度素子(NECダイオード、IS953等)の温度-電圧特性を明らかにし千分の一までの温度の相対変化が捉えられるよう測定回路を組み上げた。目下このダイオードを液状作業物質に閉じこめ、測定用リードを断熱的に外部へ引き出す作業を行っており、引き続いて単発断熱消磁、循環断熱消磁へと進む予定である。一方作業物質を誘電性有機液体に用いる方法についてはまだ着手出来ていない。申請予算で予定していた誘電率測定装置が入手できず、自作の方法で検討している状況にある。
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