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2000 年度 実績報告書

電磁流体循環方式による脱フロン型クーリング技術の開拓

研究課題

研究課題/領域番号 11878101
研究機関九州大学

研究代表者

竹田 和義  九州大学, 大学院・工学研究院, 教授 (10029548)

研究分担者 日高 雅子  九州大学, 大学院・工学研究院, 助手 (00264094)
河江 達也  九州大学, 大学院・工学研究院, 助教授 (30253503)
キーワード冷凍技術 / 脱フロン / 電磁流体 / 磁性流体 / 断熱消磁 / 誘電性液体
研究概要

本研究は地球規模の大気圏の破壊や急速に進展している地球温暖化に歯止めをかける目的ではじめた。先ずオゾン層の破壊の原因物質になっているフロン等の気化し易い冷凍作業物質を用いないで低温を実現するために、電磁流体循環方式による冷凍技術を採用した。原理的には連続断熱消磁(消電)冷却になるが、本研究では作業物質に磁性流体を用いてその冷却原理を確立しようとしたが、物質が持つ冷却能と粘性抵抗のせめぎ合いが微妙・かつ重要なポイントとなることが判明した。現在粘性率の小さい誘電流動体を探索している段階であるが、結論がでるには更に大規模な予算の申請が必要となるので、本萌芽研究の成果としては現時点でひとまず区切りとしたい。一方もう一つの地球温暖化の重要な要因である二酸化炭素の発生量のうち、民生部門について一つの具体的定量的見積を行った。厚生省はダイオキシン規制法の基で、家庭ゴミは1000度以上の高温で連続的に処理するガス化溶融炉を推奨している。ダイオキシンは焼却炉の運転開始・停止の時に多量に発生するので、連続焼却が重要視されている。一方厚生省は、地球温暖化対策に関する推進法を定め、京都議定書では1990年レベルの温暖化ガス発生量の6%を、業界、自治体、国民それぞれが削減するよう指導している。ここでは人口13万のK市が、一日260トンの一般家庭ゴミを処理するのにS社のガス化溶融炉を採用した場合について、住民一人が、今よりどれくらい多くの二酸化炭素を排出するか炭素換算して計算した。その結果(民生部門で)15-30%増加となり、1700度の高温にしてゴミを処理するガス化溶融炉手法は、これからの循環型社会、環境破壊の観点からも採用すべきでないことが明らかとなった。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] K.Takeda et al.: "Exchange interactions in pressure-induced ferromagnetic transition of a genuine organic crystal"Physica B. 284-288. 1491-1492 (2000)

  • [文献書誌] M.Mito et al.: "Pressure-Induced Enhancement of Tc in a Genuine Organic Bulk-Ferromagnet"Physica B. 284-288. 1493-1494 (2000)

  • [文献書誌] T.Kawae et al.: "Magnetic Phase Diagram of PrCo_2Si_2 with Long Period Commensurate Structure"J.Phys.Soc.Jpn. 69. 586-591 (2000)

  • [文献書誌] M.Mito et al.: "Pressure Effect of an S=1 Haldane Compound"J.Phys.Soc.Jpn.. 69. 1498-1502 (2000)

  • [文献書誌] K.Takeda et al.: "Site Dilution Study of a Square Lattice Heisenberg Antiferromagnet with S=5/2 Covering the Percolation"J.Phys.Soc.Jpn.. 69. 3696-3703 (2000)

  • [文献書誌] K.Takeda et al.: "Magnetic correlations in the S=5/2 quadratic lattice Heisenberg antiferromagnet Mn(HCOU)_22(ND_2)_2CO"Phys.Rev.B. 63. 24425-24428 (2001)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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