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1999 年度 実績報告書

ムツゴロウよりの生体防御ペプチドの同定

研究課題

研究課題/領域番号 11878114
研究機関福岡女子大学

研究代表者

野田 耕作  福岡女子大学, 人間環境学部, 教授 (10090979)

研究分担者 山口 容子  福岡女子大学, 人間環境学部, 助手
下東 康幸  九州大学, 理学部, 教授 (00211293)
キーワード抗菌ペプチド / ムツゴロウ / 生体防御 / クロマトグラフィー
研究概要

ムツゴロウ(100匹)を、3時間凍結後、室温で1.5%酢酸溶液で抽出した。抽出液を吸引ろ過し、ろ液を減圧濃縮・凍結乾燥したものをサンプルI(収量5.0g)、不溶物をサンプルIIとした。今回は、サンプルIについてのみ実験を行った。
まず、サンプルIをSephadex G-25カラムを用いてゲルろ過を行った結果、8つの主要フラクションが得られた。これらの画分について抗菌性テストを行ったが、抗菌活性は認められなかった。これは目的の抗菌ペプチドの含量・濃度が小さいためとも考えられるので、各成分を量的に得るため、また、さらに細かく分画してムツゴロウ表皮中のペプチド・タンパク質の組成を明らかにするため、各Sephadex画分を次にWakosil5C-18カラムを用いてHPLCを行った。その結果、フラクション1については10種の、フラクション2については26種のタンパク質と思われる成分が認められた。フラクション5〜7からは、それぞれ29,30,40種のペプチドと思われる成分が得られた。フラクション3、4中にもかなりの数の成分が検出されたが、いずれもその量は微量であった。フラクション5〜7中の成分のうち、ピークが大きいものでペプチドと確認できたものについて、HPLC分離を繰り返し、それぞれを量的に得た。
以上のように、今回の実験により、ムツゴロウの皮膚抽出物の中には、かなりの数のペプチド・タンパク質成分が存在していることがわかった。
現在、これらの成分のうち量的に得られたものについて、分子量測定、アミノ酸組成・アミノ酸配列の決定、さらに抗菌性テストを試みている。

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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