研究課題
本企画調査研究は、ヒトの熟練動作のメカニズムを重点的に研究する新しい特定研究領域「ヒトの随意動作熟練過程の神経機構」(仮称)を設置するための準備調査を目的として行われたものである。本研究では、高度熟練動作の獲得、日常生活動作の習熟、疾病・傷害による機能障害からの回復、及び熟練の脳内過程の解明という4グループ(研究項目)を編成し、以下のように合計3回の企画会議及びシンポジウムを開催して議論を重ねた結果、平成12年度発足特定領域研究(A)「ヒトの随意動作熟練過程の神経機構」(申請代表者 大築立志)という特定領域研究新設の申請書を平成11年11月に提出した。第1回企画会議(平成11年8月7日)東京(東京大学総合文化研究科身体運動科学研究室会議室)特定領域研究の研究項目案・研究課題案・責任者役割分担等を決定。第2回企画会議・シンポジウム(平成11年10月16、17日)名古屋(愛知県芸術文化センター)第1回企画会議で策定した領域の各項目の計画研究予定メンバーを集めて、10月16日にシンポジウム形式の研究発表会を開催、各人の研究実績と特定領域での予定研究内容を紹介し、議論を行った。シンポジウム終了後から翌17日にかけて各項目の代表者が申請案作成のための詳細についてさらに検討を行った。以上2回の会議の結果をふまえ、東京において本企画調査研究代表者(大築)が中心となって、以前の申請書を改訂し、印刷製本を専門の印刷屋に依頼して、申請書の作成実務作業を行った。第3回企画会議(平成11年12月1日)東京(東京大学総合文化研究科身体運動科学研究室会議室)特定領域項目代表者が集まり、今年度の総括と採択後の実際の研究の進め方について協議した。