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2011 年度 実績報告書

ブラシカオレラセアの根こぶ病抵抗性の遺伝子解析と抵抗性選抜DNAマーカーの開発

研究課題

研究課題/領域番号 11F01083
研究機関新潟大学

研究代表者

岡崎 桂一  新潟大学, 自然科学系, 教授

研究分担者 DOULLAH M.-U.  新潟大学, 自然科学系, 外国人特別研究員
キーワードBrassica oleracea / 根こぶ病 / DNAマーカーの開発
研究概要

本研究で単離を目指しているBrassica oleraceaの根こぶ病抵抗性遺伝子pbBo(Anju1)近傍に,さらに分子マーマーを位置づけるため,ゲノム情報が決定されているB.rapaとArabidopsisの情報を用いB.oleracea根こぶ病抵抗性遺伝子領域に54個のArabidopsis遺伝子と相同性を持つ遺伝子を同定した。これらのArabidopsis遺伝子の情報を用い,B.oleraceaでPCR増殖できる分子マーカープライマーを16個デザインした。これらのうち,pbBo(Anju)1領域に4つのESTマーカーをマップすることに成功した。次に,さらに詳細なマップを作成するため,F2分離集団1,467個体を用いスクリーニングを行いpbBo(Anju)1領域領域において染色体組換えを持つ46個体を選抜した。その結果,pbBo(Anju)1領域に新規ESTマーカーとBRMS228マーカーを座上させることに成功した。
さらに,マップで得られたpbBo(Anjul)近傍マーカーを用い,Brassica oleracea var. alboglabraのBACライブラリーをスクリーニングしてPbBoAnju1領域を含むBACクローン#38を単離した。得られたクローンのDNAシークエンスを一部決定して,現在,全体シークエンスを決定すべく実験中である。また,BACクローン#38に対応した領域を単離するため,pbBo(Anju)1の同定に用いた根こぶ病抵抗性親'安寿'からコズミドライブラリーを作成した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

23年度に実施する事項として,根こぶ病病害抵抗性遺伝子の位置を絞り込むため,現在まで作成した連鎖地図に,さらにSSRマーカー(単純反復配列マーカー)を追加することを挙げていたが,pbBo(Anju)1領域に新規ESTマーカーとBRMS228 SSRマーカーを座上させることに成功した。さらに,23年度内にBACライブラリーの作成およびコスミドライブラリーを作成でき,現在,根こぶ病QTLPbBoAnju1領域を含むと思われる#38クローンについてDNAシークエンスを決定中である。所期に設定したマップの精密化とBACライブラリーの作成およびコスミドライブラリーが予定どおりできたので,本研究が順調に進展していると判断した。

今後の研究の推進方策

接種試験による候補遺伝子座乗領域の絞り込むため,根こぶ病抵抗性QTL領域に組み換えをもつ個体の選抜と後代個体に接種試験を行う。BACクローン#38に対応し,pbBo(Anju)1を含みと思われるコスミドクローンを単離し,コスミド末端のシークエンス,プライマーの作成を行い,根こぶ病抵抗性QTL近傍領域のコスミドコンティグを作成する。コンティグ作成と平行して,コスミドDNAをショットガンクローニングでサブクローン化し,コンティグ領域内をシークエンスし,根こぶ抵抗性の候補遺伝子を同定する。DNAマーカーの開発試験として,根こぶ病抵抗性QTL近傍のDNAマーカーを用い,接種試験をせずとも,抵抗性個体を選抜できるかどうか実証試験を行う。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Brassica oleracea根こぶ病抵抗性遺伝子の集積による2012

    • 著者名/発表者名
      富田寛也, 清水元樹, 藤本龍, MAU Doullah, 松元哲, 岡崎桂一
    • 学会等名
      日本育種学会第121回講演会
    • 発表場所
      宇都宮大学
    • 年月日
      2012-03-29

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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