研究課題/領域番号 |
11F01405
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
良永 知義 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 准教授
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研究分担者 |
QUIAZON KarlMarxAndaya 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 外国人特別研究員
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キーワード | アニサキス / 線虫 / 体内動態 / 食品安全 |
研究概要 |
(1)Anisakis simplexとAnisakis pegreffiiのニジマス体内での動態に水温ならびに塩分が及ぼす影響を調べるための感染実験の準備を行った。大学構内の飼育施設にニジマス飼育のための循環式実験水槽をセッティングし、実験用ニジマスを山梨県水産技術センターから60尾入手し、大学構内に運搬し、10,15,20℃の淡水および15℃の海水中に馴致した。現在、寄生虫入手のための魚を手配し入荷を待っている。(2)Anisakis simplexとA.pegreffiiのカンパチへの感染実験を鹿児島県水産技術センターで行うため、当該センター飼育施設の下見を行うとともに、研究実施のための飼育場所、施設、時期、供試魚の入手法などについて研究打ち合わせを行った。実施時期は実験可能なサイズのカンパチが入手可能になる6月以降に実施することとした。また、小型のカンパチを使用して予備的な攻撃試験を行い、その結果かに基づき、当初予定していた麻酔したカンパチ胃内への強制投与に変えて、カンパチを一尾づつ小型水槽に入れてアニサキス虫体を入れた餌(ペレット)を自発的に経口投与することとした。(3)日本近海の魚類に寄生するアニサキスのPCR-RFLPならびにITS領域の塩基配列解析による種同定を目的として、サバ類を中心に様々な魚種から虫体の採集を行った。現在、これらの虫体からDNAを抽出し、ITS領域のPCR-RFLP解析ならびに塩基配列の決定を行っているところである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究を実施を担当する外国人研究員の来日が11月末であったため、すぐに年末年始を迎え実験開始が遅れた。また、飼育試験に使用する予定であった飼育施設が不調となりその修理のために時間を要した。
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今後の研究の推進方策 |
計画通り、感染実験、アレルゲンの検索、アニサキスの地理的分布状況の検査を行う。
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