研究概要 |
1.「テルペノイドのコンビナトリアルバイオケミストリー」について… コドン最適化した4種類のセスキテルペン合成酵素と、タバコcDNA由来5-epi-aristolochene合成酵素をそれぞれFPP高生産性改変酵母中で発現して、目的のセスキテルペン生成を確認した。これらのセスキテルペン合成酵素と、セスキテルペン生合成系に関わる6種類のシトクロムP450(Germacrene A oxidase、Costunolide synthase、GAA-8β-hydroxylase、5-epi-Aristolochene hydroxylase、Premnaspirodiene oxygenase、(+)。δ-Cadilene-8-hydroxylase)を組み合わせることとした。まず、5-eρi・・aristolochene合成酵素、vetispiradiene合成酵素について、(+)-δ-Cadinene-8-hydroxylaseを除く5種のシトクロムP450と組み合わせ、2×5種類の計10クローンを作出した。 2.「微細藻類における合成生物学」について… クラミドモナス葉緑体内でamorpha-4,11-dieneを生成させるべく、クラミドモナス葉緑体にコドン最適化した鳥類FPP合成酵素(FPPS)遺伝子、amorpha-4,11。diene合成酵素(ADS)遺伝子を合成依頼し、パーティクルガン法によりクラミドモナス葉緑体に導入を試みた。形質転換には光合成能欠損株を用い、遺伝子導入による光合成活性の回復による選抜をおこなった。その後、12クローンについてコロニーPCRをおこなった結果、どのクローンもホモプラズミックではなかった。しかしながら、5クローンにおいてADSの導入が確認され、さらに、ADS導入確認株5クローンのうち3クローンについてFPPSの導入も確認できた。
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