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2013 年度 実績報告書

先史時代中南米における歯の形態を用いた集団移動の解明

研究課題

研究課題/領域番号 11J00940
研究機関京都大学

研究代表者

森田 航  京都大学, 理学研究科, 特別研究員(DC1)

キーワードアンデス / マヤ / 歯の形態 / 生物考古学 / 生物学的距離 / 集団移動 / 古人骨
研究概要

遺跡から出土する古人骨の歯の形態データを用いて、中南米の古代文明形成と人の移動との関係を解明することを目的として研究をおこなってきた。本年度は8月に、1ヶ月間弱ペルー北高地に位置するパコパンパ遺跡での発掘調査に参加した。基本的には昨年度までと同様、発掘調査で得られた資料の歯の形態データを取得した。また出土人骨の取り上げや整理作業も平行して進め、人骨自体の基礎的なデータをある程度、揃えることができた。性別や年齢、出土コンテクストなどは解析を行う上で重要である、これらのデータを基に、サンプル数は少ないが、個体間の類縁関係の分析を進める目処がついた。発掘では金属製品を伴う人骨も出土し、これらの個体間の関係が注目される。また時期・地域的に異なる比較資料を得るために、ペルー南部のナスカ市において資料調査をおこなった。発掘調査に参加し、基礎的な人骨の記載をおこなった。こちらもまだ数は少ないが、これまで欠けていたペルー南部地域の比較資料を得ることができた。この成果を平成25年12月の古代アメリカ学会で共著者として口頭発表した。さらにより詳細な歯の形態変異の定量化法の開発についても、未咬耗歯を用いて方法論を確立し、解析を進めた。その成果を11月に日本人類学会で口頭発表し、平成26年3月の解剖学会でポスター発表した。さらに2本の原著論文を発表した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

主たる調査地であるパコパンパ遺跡では、古人骨資料は順調に蓄積されており、他地城の比較資料も得ることが出来た。また新しい方法論の構築も進展した。

今後の研究の推進方策

(抄録なし)

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2014 2013

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] Size and Shape Variability in Human Molars during Odontogenesis2014

    • 著者名/発表者名
      W. Morita, W. Yano, T. Nagaoka, M. Abe, M. Nakatsukasa
    • 雑誌名

      Journal of Dental Research

      巻: 93 ページ: 275-280

    • DOI

      10.1177/0022034513519268

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Patterns of morphological variation in enamel-dentin junction and outer-enamel surface of human molars2014

    • 著者名/発表者名
      W. Morita, W. Yano, T. Nagaoka, M. Abe, H. Ohshima, M. Nakatsukasa
    • 雑誌名

      Journal of Anatomy

      巻: (in press)

    • DOI

      10.1111/joa.12180

    • 査読あり
  • [学会発表] ヒト大臼歯におけるエナメル質形成による形態変化2014

    • 著者名/発表者名
      森田航, 矢野航, 長岡朋人, 安部みき子, 大島勇人, 中務真人
    • 学会等名
      第119回日本解剖学会総会
    • 発表場所
      自治医科大学キャンパス(栃木県下野市)
    • 年月日
      20140327-29
  • [学会発表] ヒト大臼歯におけるエナメル象牙境とエナメル質外表面の変異性の比較2013

    • 著者名/発表者名
      森田航, 矢野航, 長岡朋人, 安部みき子, 中務真人
    • 学会等名
      第67回日本人類学会大会
    • 発表場所
      国立科学博物館筑波研究施設(茨城県つくば市)
    • 年月日
      20131101-04
  • [学会発表] ヒト上顎第一大臼歯、第二乳臼歯におけるエナメル象牙境とエナメル質外表面の幾何学的形態解析2013

    • 著者名/発表者名
      森田 航
    • 学会等名
      第55回歯科基礎医学会学術大会
    • 発表場所
      岡山コンベンションセンター(岡山県岡山市)
    • 年月日
      20130920-22
  • [学会発表] ペルー・パコパンパ遺跡出土人骨の生物考古学的研究-2013年度調査速報-2013

    • 著者名/発表者名
      長岡朋人, 森田 航, 関雄二, 鵜澤和宏, ファン・パブロ・ビジャヌエバ, マウロ・オルドーニェス, ディアナ・アレマン, ダニエル・モラーレス
    • 学会等名
      古代アメリカ学会第18回研究大会
    • 発表場所
      山形大学(山形県山形市)
    • 年月日
      2013-12-08

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公開日: 2015-07-15  

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