研究概要 |
本年度は、学術誌への投稿1件、国際ワークショップでの発表1件を行った。これらに加え、2011年8月29日から9月29日までの一ヶ月間、東アフリカ沿岸部でフィールド調査を実施した。 国際会議KIAS/SIAS Joint International Workshop "Struggling Muslims in the Modern and Present-day Eras:Political,Social and Religious Aspects of Their Endeavors,"(2012年2月22日、於上智大学)では、"Efficacy of Mass Healing of the Prophetic Medicine in Zanzibar,"というタイトルで口頭発表を行った。この発表は、2011年8月~9月に実施した現地調査に基づくものであり、毎年変化する東アフリカ沿岸部の預言者の医学の実践について報告した。 資料「ザンジバルにおけるスワヒリ語変種の語彙調査-貝類の名称を中心に-」(『スワヒリ&アフリカ研究』23,pp.48-63)もまた、2011年8月~9月に実施した現地調査の研究テーマの一つである、海洋生物のスワヒリ語方言に関する調査成果の一部である。この調査では、ザンジバルにおけるスワヒリ語の3方言(マテームウェ方言、マクンドゥチ方言、ブェジュー方言)の基本語彙600語に加え、海洋生物の名称約400語を収集した。その結果、スワヒリ語方言の多様性とともに、各海洋生物の容姿や生態を的確に捉えた名称が多く存在することが明らかとなった。
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