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2013 年度 実績報告書

動物細胞におけるオーキシン誘導デグロン法を応用した、合成生物学的遺伝学の創出

研究課題

研究課題/領域番号 11J02503
研究機関国立遺伝学研究所

研究代表者

西村 浩平  国立遺伝学研究所, 分子遺伝学研究系, 待別研究員(PD)

キーワードMCM8 / MCM9 / 相同組組換え / AID法 / Elg1
研究概要

申請者は昨年DNA複製因子として考えられていたMcm8そしてMcm9が複合体を形成し、DNA二本鎖架橋のダメージの際の相同組換え修復において機能することを見いだし、論文として発表した。本年はこのニワトリDT40細胞におけるMcm8-9の機能をさらに多面的に解析するために、Mcm8-9複合体の精製を行い、ニワトリDT40細胞からMcm8-9複合体を精製することに成功した。この精製した複合体について生化学的また構造学的な解析を進めるための準備を現在行っている。またMcm8,9の遺伝学的な解析をさらに行う上でMcm8, およびMcm9のコンディショナルミュータントを当研究室で開発されたAID法を用いてMcm8-aid, Mcm9-aid株を作成し、表現型を確認したところ、いずれの場合もノックアウト細胞と比べて表現型が弱くなっていた。この結果を受けて当初考えていたマウスES細胞におけるAIDミュータントの作成に先立ち、AID法における標的タンパク質の分解の更なる効率化を行うこととした。出芽酵母において研究を行い、分解誘導に必要なタグの大きさを従来の3分の1にまで縮小することに成功した。さらにこのタグを3つ連続してつなげることによって従来よりも高効率の分解を誘導することに成功した。この分解の効率化によって、解析の困難であったElg1の機能解析が可能となり、分解効率の効率化とElg1の解析結果を併せて、論文に発表した。

今後の研究の推進方策

(抄録なし)

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] The Elg1 Replication Factor C-like complex function in PCNA unloading during DNA replication2013

    • 著者名/発表者名
      T. Kubota, K. Nishimura, M. T. Kanemaki, A. D. Donaldson
    • 雑誌名

      Molecular Cell

      巻: 50 ページ: 273-280

    • DOI

      10.1046/j.molcel.2013.02.012.

    • 査読あり
  • [学会発表] The Mcm8-9 complex promotes DNA synthesis after strand invasion in recombination repair.2013

    • 著者名/発表者名
      西村浩平、夏目豊彰、石合正道、深川竜郎、高田穣、鐘巻将人
    • 学会等名
      第36回日本分子生物学会年会
    • 発表場所
      神戸
    • 年月日
      2013-12-04
  • [学会発表] Mcm8-9複合体はICL修復における相同組換え鎖潜り込み反応後のDNA合成反応を促進する2013

    • 著者名/発表者名
      西村浩平、夏目豊彰、石合正道、深川竜郎、高田穣、鐘巻将人
    • 学会等名
      第22回複製・修復・組換えワークショップ
    • 発表場所
      仙台
    • 年月日
      2013-11-21

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公開日: 2015-07-15  

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