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2011 年度 実績報告書

アメリカ映画とキリスト教 -110年の関係史-

研究課題

研究課題/領域番号 11J04357
研究機関同志社大学

研究代表者

木谷 佳楠  同志社大学, 神学研究科, 特別研究員(DC2)

キーワードキリスト教 / アメリカ / 映画 / アメリカの歴史 / 移民 / キリスト教右派 / アメリカ政治 / ジェンダー
研究概要

アメリカ映画は単なる娯楽文化のようであって、その実は宗教、政治、人種の問題と密接に関わっている。本研究はその関係性を明らかにし、1900年代から始まる約110年のアメリカ映画史を宗教の観点から研究調査するものである。
日本で映画館へ行くと、見ることができる映画は概して日本のものかアメリカのものである。映画以外でも、日本においては様々なアメリカ文化が流入しており、我々の目から見れば、アメリカは諸外国の中でも最も親しみを感じる国かもしれない。しかしながら、我々は知っているようで実はアメリカの核心は知り得ていない。その核心とは、宗教、政治、人種との関係性を考慮に入れない限り知り得ないものである。マーク・A・ノールは著書『神と人種:アメリカ政治を動かすもの』で、いかに宗教と人種がアメリカの政治と歴史に影響を及ぼしてきたのかを述べている。また、森孝一も著書『宗教からよむ「アメリカ」』の中で、ユダヤ=キリスト教がアメリカにおける「見えざる国教」として終始存在してきたことを紹介している。本研究はこれらの先行研究が焦点を当ててきた事象を、映画という切り口から考察しているという点で、これまでの研究に新風を吹き込むものであると言える。
本年度は特にキリスト教会が娯楽文化である映画界に介入し、カトリック教会を先頭に1934年から施行されることとなった映画の検閲に関する研究を進めた。研究成果としては学会発表を2回行い、掲載は次年度になるが研究論文2本を執筆した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

平成23年度は博士論文を提出しなければならなかったため、学会活動よりもそちらを優先した。業績としての目に見えた結果は本年度には出ていないが、次年度学会誌に掲載される予定の論文をいくつか執筆した上、博士論文も完成したので、研究はおおむね順調に進展したと言える。

今後の研究の推進方策

本年度は研究論文の掲載が無かったため、今後は学会発表と共に論文投稿を積極的に行う予定である。来年度はいくつか国外の学会に出席することを予定しているが、その際には現地で他の研究者と交流し、資料収集を行いたい。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] Films on the Unimaginable : The Genocide in Rwanda in Films2011

    • 著者名/発表者名
      Kanan Kitani
    • 学会等名
      Societies in Transition 2011 : Sub-Saharan Africa between Conflict and Reconciliation
    • 発表場所
      イェーナ大学(ドイツ)
    • 年月日
      2011-07-20
  • [学会発表] The Current Situation of the Youth in Japanese Churches2011

    • 著者名/発表者名
      Kanan Kitani
    • 学会等名
      International Ecumenical Peace Convocation
    • 発表場所
      ウェスト・インディーズ大学モナ校(ジャマイカ)
    • 年月日
      2011-05-17

URL: 

公開日: 2014-07-16  

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