研究課題/領域番号 |
11J05806
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
栗下 泰孝 京都大学, 工学研究科, 特別研究員(DC1)
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キーワード | バイオイメージング / 蛍光センサー / ヌクレオシドポリリン酸 / 亜鉛錯体 |
研究概要 |
本研究の目的は、蛍光センサーを細胞肉の特定部位に自発的に局在化させ、そこでのピンポイントイメージングを実現する手法を開発することである。標的生体分子そのものの時空間的ダイナミクスを正確かつリアルタイムに観測する上で、このような手法の開発は不可欠である。なぜなら、同一細胞内のミトコンドリアと核では検出したい生体分子の濃度や動的濃度変化パターンが異なることが予想され、蛍光センサーを局在化させないとそれぞれの変化を別個に捉えることは不可能である。また、特定部位に蛍光センサーを局在化させることによって、それ自身の拡散を抑制することができ、生体分子そのものの動的濃度変化をより正確に観測できるようになると考えられる。 本年度はこれまでに開発したATPなど生体内のヌクレオシドポリリン酸種を選択的に検出可能な蛍光センサーを細胞内の特定部位、具体的には細胞膜外側、ミトコンドリア、核に局在化させることを試みた。様々な蛍光センサーを合成し、培養細胞内におけるその局在を評価した結果、細胞膜外側とミトコンドリアそれぞれに局在化する蛍光セシサーを見いだすことに成功した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度はこれまでに開発したATPなど生体内のヌクレオシドポリリン酸種を選択的に検出可能な蛍光センサーを細胞内の特定部位、具体的には細胞膜外側、ミトコンドリア、核に局在化させることを試みた。様々な蛍光センサーを合成し、培養細胞内におけるその局在を評価した結果、細胞膜外側とミトコンドリアそれぞれに局在化する蛍光センサーを見いだすことに成功した。
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今後の研究の推進方策 |
今後は本年庚中に見いだしたミトコンドリアと細胞膜外側それぞれに局在化する蛍光センサーを用いて、培養細胞における薬剤依存的なヌクレオシドリン酸種の濃度変化を検出する予定である。また、未だ獲得できていない核に局在化するヌクレオシドポリリン酸種に対する蛍光センサーの探索も引き続き行う予定である。
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