研究課題
2013年は、マカオとリスボン両市で国際学会に参加し、ヨーロッパや中国の研究者からとても有意義な様々なアドバイスを頂いた。そしてポルトガルではリスボン市を始め、エヴォラ市とポルト市でも史料調査を行うことが出来た。その結果、アジアだけではなく、ヨーロッパまで連行された日本人・中国人奴隷に関する史料も集めることができた。そしてポルト市では、マカオと深い関わりのある商人たちの親戚の記録を見つけ、マカオを本拠としたポルトガル商人のネットワークの規模を改めて実感させられた。そして、ポルトガルで知り合った研究者との交流を深めたことによって、ヨーロッパだけではなく、メキシコやペルーの史料をも数多く紹介していただき、アジアとヨーロッパの関係の中にアメリカ大陸に居住していた中国と日本ばかりでなく、インドや東南アジア出身奴隷の様々な様子が見えてきて、研究の視野がとても広がることができた。これまで確認が出来た史料では、日本で売却されるときは奉公人と同様に、人びとが決まった年季と条件付きの契約で売られるが、マカオやマニラなどではみな奴隷として扱われる、という仮説が考えられる。それを試すために、本研究は長崎・マカオ・マニラ・ゴア等というアジア人社会とヨーロッパ人社会が接触する場の社会史に貢献しながらこの人びとの移動によって生じられる社会的役割と法的身分の変化を明かにする目的がある。現在、論文は執筆中である。
(抄録なし)
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Macau Ricci Institute Studies
巻: 6巻(未定)(近刊)
Historia da Historiografia
巻: 12号(電子ISSN:19839928) ページ: 119-136