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2012 年度 実績報告書

グループVIII ERFの下流に位置するHR細胞死関連遺伝子の探索

研究課題

研究課題/領域番号 11J08011
研究機関東京農工大学

研究代表者

小賀田 拓也  東京農工大学, 学術研究支援総合センター, 特別研究員(PD)

キーワードAP2/ERF / 過敏感細胞死 / タバコモザイクウイルス / N遺伝子 / EARモチーフ
研究概要

平成24年度の研究計画では、グループVIII ERFに対するChIP-sequenceのライブラリー調製と、次世代シークエンサーのランを実行し、シークエンスデータの解析と、下流ターゲット遺伝子を同定までを計画していた。植物材料としてシロイヌナズナの培養細胞T87を用意し、前年度までに確立したライブラリー調製法をもとに、一過的遺伝子導入とクロマチン免疫沈降を行いChIP-DNAサンプルを調製し、ライブラリーを作製することが出来た。このChIP-seqライブラリーを用い、イルミナ社の次世代型シークエンサーGAIIxによりランを行った。ライブラリーはマルチプレックスライブラリーとし、計2ラン(2レーン分)を実行し、合計約30Mリードのランデータを得ることが出来た。得られたシークエンスデータはクオリティーチェックを行い、参照配列へのマッピングとChIPピークの同定を行った。この結果、計303ピークが同定され、さらにこれらのマッピングデータからゲノム上の位置の確認とモチーフ探索を行い、最終的にグループVIII ERFの下流遺伝子候補として計25遺伝子に絞り込むことが出来た。各候補遺伝子に対する詳細な解析は行えておらず、グループVIII ERFの下流に位置し、HR細胞死誘導に関与する遺伝子として同定するためには、25の遺伝子それぞれについて生化学的な解析や遺伝子機能解析を行うなどして候補の絞り込みをする必要があると考えられた。
この間にグループVIII ERF遺伝子に関して,個々の遺伝子機能やグループ全体の特徴など新たな知見が得られており、これらの研究成果については別途まとめてPlant Science誌へ報告した。また、本研究課題の実施内容を含む報告を第15回国際分子・植物・微生物相互作用学会で発表した。次世代シークエンサーによるChIP-sequenceの最終的な解析結果は、データ解析を進め論文投稿準備を進めている。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2012 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Analysis of the Cell Death-Inducing Ability of the Ethylene Response Factors in Group VIII of the AP2/ERF Family

    • 著者名/発表者名
      Takuya Ogata, Yuma Kida, Mayuko Tochigi, Yasuhiko Matsushita
    • 雑誌名

      Plant Science

      巻: (in press)

    • 査読あり
  • [学会発表] グループVIIIに属するエチレン応答性因子の細胞死誘導能と過敏感反応との関係の研究2012

    • 著者名/発表者名
      小賀田拓也,松下保彦
    • 学会等名
      平成24年度 植物感染生理談話会
    • 発表場所
      (滋賀県)
    • 年月日
      2012-08-31
  • [学会発表] Several EAR motif-containing ERFs in group VIII are involved in HR cell death2012

    • 著者名/発表者名
      Ogata, T., Matsushita, Y.
    • 学会等名
      ISMPMI 2012 XV International Congress
    • 発表場所
      京都国際会議場(京都府)
    • 年月日
      2012-08-01

URL: 

公開日: 2014-07-16  

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