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2011 年度 実績報告書

スウェーデンの脱集権化改革における学校開発活動の展開

研究課題

研究課題/領域番号 11J08945
研究機関聖心女子大学

研究代表者

林 寛平  聖心女子大学, 文学部, 特別研究員(PD) (10726376)

キーワードスウェーデン / 脱集権化 / 地方分権 / 教育改革 / 学校開発活動
研究概要

本研究は、スウェーデンにおける脱集権化改革において学校開発活動がどのように展開したのかを検討するものである。中央から地方への権限移譲を進めるにあたって直面した葛藤や困難に着目して、どのような解決を模索してきたのかを明らかにすることが目的である。
3年次計画の初年度にあたる本年度は、主に1970年代前後の改革に関する資料を集め、分析することを予定していた。年次計画では、1)国会議事録および政策文書をウプサラ大学政治学部図書館で収集する。加えて、新聞や雑誌記事を収集する。2)ヨテボリ大学所蔵の政党プログラム集を入手し、1970年代前後の中央党の政策の変化を分析する。3)1970年代における中央党の脱集権化改革の議論を検討し、北欧教育学会において発表する。更に、この発表原稿をもとに、論文を執筆し、日本比較教育学会の学会誌(査読あり)に投稿する、としていた。
1)および2)については、予定していた資料は概ね集めた。国会議事録については、1970年国会の教育改革に関する集中審議の議事録を入手した。これにより、脱集権化改革が住民の政治参加や地域民主主義の充実といった価値の達成ではなく、行政の非効率批判、経済性の向上を目的として始められたことが明らかになり、スウェーデン教育史の定説を覆す証拠を得た。また、現存するほぼすべての政策マニフェストを入手した。今後、この政策集と当時の社会情勢を総合して分析を進めたい。
3)については、東日本大震災後の影響で特別研究員奨励費の決定が遅れたことにより、北欧教育学会(コペンハーゲン)に参加できなくなった。そのため、当初予定していた発表ができず、学会誌への投稿もできなかった。発表を予定していた原稿は、平成24年度中に改めて投稿する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

資料収集と分析については年次計画の予定通りに進んでいる。一部資料については計画を前倒しにして進めている。研究成果の公表は、学会に参加できなくなったことにより、一部滞っているものの、来年度以降に順次公表していく予定である。したがって現在までの達成度はおおむね順調に進展しているといえる。

今後の研究の推進方策

研究は当初の目的に向かっておおむね順調に進展している。課題としては、研究成果の公表をより積極的にする必要がある点があげられるが、来年度は国内、国際学会での発表、学会誌への論文の投稿を予定していることから、特に問題なく進められると考えている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] スウェーデンの特区実験における学校開発活動の展開-1980年代のブレッケ・コミューンを事例に-2011

    • 著者名/発表者名
      林寛平
    • 学会等名
      日本比較教育学会第47回大会
    • 発表場所
      早稲田大学
    • 年月日
      2011-06-26

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公開日: 2013-06-26   更新日: 2016-05-23  

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