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2013 年度 実績報告書

多様な微小管制御の構造生物学的アプローチ

研究課題

研究課題/領域番号 11J40042
研究機関奈良先端科学技術大学院大学

研究代表者

三島 綾子 (前崎 綾子)  奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 特別研究員(RPD)

キーワード微小管制御蛋白質 / NMR / αβ-tubulin / 複合体 / 動的構造解析
研究概要

1, TTLの立体構造解析
昨年度までに、TTLの立体構造解析に向けて、TTLのコンストラクトの最適化を行い、NMR測定で良好な結果が得られるコンストラクトを作成した。このコンストラクトを用いて、発現、精製を行うことにより、NMR測定サンプルを得ることができた。このサンプルを用いてTTLの活性に必要なマグネシウム、基質であるチロシンとの相互作用が検出できている。また精製サンプルを用いて、現在、NMRによる動的な構造解析を進めている。
2, Tubulinの発現系の構築
α-tubulinとβ-tubulimを共発現させることにより、大腸菌でのTubulinの発現を試みた。発現過程でのtubulinのアセチル化や発現条件、大腸菌の破砕条件などを検討して、高純度、高収量でtubulinを精製できるよう改善を行っている。
3, タンパク質の発現条件の改善
カイコ(幼虫)によるタンパク質の大量生産は、細胞培養、ウィルス作成、タイター測定などの必要がなく、発現系の構築から組み換えタンパク質の抽出まで二週間程度で完了することが利点である。この、カイコを用いたタンパク質の発現系を用いて、大腸菌では発現が困難な活性型蛋白質を高発現での発現、精製に成功した。この結果については、現在論文作成中である。
4, SAHRP! SMRT複合体の立体構造解析
昨年度までに、転写抑制共役因子SHARP/SMRT複合体の形成がcasein kinase2によるリン酸化によって制御されることを発見し、SAHRP/SMRT複合体の立体構造を決定した。これらの結果をまとめ、論文を発表した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

Tubulinの発現系の構築については、現在、発現、精製について引き続き改善中であるが、TTLはコンストラクトや発現条件の改善により、蛋白質の発現、精製に成功し、動的な構造解析を進めている。また、キナーゼ蛋白質の発現条件の改善については、現在、論文作成中、SHARP/SMRT複合体にの立体構造解析については今年度、論文を発表した。

今後の研究の推進方策

(抄録なし)

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2014 2013

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Structural Insights into the Recruitment of SMRT by the Cor epressor SHARP under Phosphorylative Regulation.2014

    • 著者名/発表者名
      Mikami S, Kanaba T, Takizawa N, Kobayashi A, Maesaki R, Fujiwara T, Ito Y, Mishima M.
    • 雑誌名

      Structure

      巻: 22 ページ: 35-46

    • 査読あり
  • [学会発表] マルチドメイン蛋白質ProteinkinaseCの構造解析の試み2013

    • 著者名/発表者名
      金場哲平、矢巻菜央、秋吉克昂、前崎綾子、宮崎健介、伊藤隆、三島正規
    • 学会等名
      第52回 NMR討論会
    • 発表場所
      石川県立音楽堂 (ポスター発表)
    • 年月日
      2013-11-12
  • [学会発表] NMRを用いた溶液中のマルチドメインタンパク質PKCの構造解析の試み2013

    • 著者名/発表者名
      金場哲平、秋吉克昂、前崎綾子、宮崎健介、伊藤隆、三島正規
    • 学会等名
      第13回 日本蛋白質科学会年会
    • 発表場所
      とりぎん文化会館(鳥取)(ポスター発表)
    • 年月日
      2013-06-14

URL: 

公開日: 2015-07-15  

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