研究課題
1.発達障害児者と支援者を支援するためのICTシステム開発について・学校でICTシステムを用いるためには、担任からの意見で、学校業務の多忙さによりシステムの利用が面倒であることがインタビュー調査により得られ、便利さ、有効性、ユーザビリティを向上させる必要があった。そこで学校でのケース会議や移行支援のとき、個別支援計画の作成が簡単にできるように、システム履歴から時系列の区間データをまとめ、支援者等の関係者にデータを提示しコメントを要求し、多角的な意見を集約した資料を自動で作成する機能の開発を行った。また保護者からの意見から、「本人の自己理解を促すためのシステム」、「保護者の学び、成長を支えるシステム」の必要性が浮かび上がり、本人と支援者との連携を行うシステムのプロトタイプ開発を行った。発達障害児者支援ツールの情報を連携するための共通言語の開発として、発達障害者の生活、行動に関する自然言語にICFコードを付加するためのコード化システムを開発した。2.新しい検査法による生理的特徴(認知・脳機能)の検討発達障害児の多くでつまづきのある社会的認知能力に焦点をあて、イメージによる模倣学習時の脳波特性と、他者の表情、感情の理解、表情表出の能力を測定する課題検査を開発し、脳波、筋電図を用いたコミュニケーション能力を測る実験を行った。3.バイオフィードバックを用いたソーシャルトレーニングツールの開発・1.2.の分析結果を保護者・専門家・支援者と事例検討会で検討し、発達障害児の認知・脳機能の特徴に基づく支援として、発達障害児の苦手な部分を強化するための、バイオフィードバックを用いたソーシャルスキルトレーニングツールの開発を行った。
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イメージによる運動模倣時の脳波特性
巻: Vol.J96-D, No.l ページ: 154-157
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福井大学教育実践研究
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http://www.f-kids.org