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2000 年度 実績報告書

量子コンタクト

研究課題

研究課題/領域番号 12002005
研究機関東京工業大学

研究代表者

高柳 邦夫  東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 教授 (80016162)

研究分担者 大島 義文  東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 助手 (80272699)
平山 博之  東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 助教授 (60271582)
キーワード量子コンタクト / 走査型トンネル顕微鏡 / 電子顕微鏡 / 量子化電気伝導 / ナノワイヤ
研究概要

金ナノワイヤを超高真空電子顕微鏡内で作製し,高分解能顕微鏡像から構造を解析した.その結果,金結晶の面心立方構造とも異なる構造を持つことが分かった.さらに,ナノワイヤの太さが特定の離散的値をとることが分かった.最も細いナノワイヤの構造が7本の金原子列がラセン状に巻いたチューブ構造を持つことが分かった.離散的な直径は,チューブが同心円状に多層積み重なった多重殻構造で説明できた.多層殻構造を各チューブを構成する原子列数で呼ぶと,7-1,11-4,12-5,13-6,14-7-1構造が生成されていることが分かった(論文1).
量子接点を作製して,ナノワイヤの電気伝導を構造と共に計測するため,既往の超高真空電子顕微鏡に走査型トンネル顕微鏡を製作して組み込んだ.
また,走査型プローブ顕微鏡を購入し,次年度に予定する電子顕微鏡に組み込める.AFM装置の製作の準備(基礎データの取得)にとりかかった.
超高真空装置に量子コンタクトを作製する機構をつくり,ナノワイヤの量子伝導を計測した.金属だけでなく半導体の量子コンタクトについて行った.結果は論文に纏めて,発表予定である.

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] K.Takayanagi Y.Kondo,H.Ohnishi: "Suspended Gold nanowires : Ballistic Transport of Electrons"JSAP International. 70・. 3-8 (2000)

  • [文献書誌] Y.Kondo K.Takayanagi: "Synthesis and Characterization of Helical Gold Nanowire"Science. 289・. 606-609 (2000)

  • [文献書誌] H.Koizumi,Y.Oshima,Y.Kondo,K.Takayanagi: "Quantitative high-resocution microscopy on a suspended chain of gold atoms"Ultramicroscopy. (2000)

  • [文献書誌] 高柳邦夫,近藤行人,大西秀明: "量子コンタクト"応用物理. 69・10. 1215-1219 (2000)

  • [文献書誌] 岡本政邦,高柳邦夫: "金属量子接点の構造とコンダクタンス"日本物理学会誌. 55・12. 917-923 (2000)

  • [文献書誌] 高柳邦夫: "ナノワイヤの構造と電気伝導:空中に浮かぶナノ構造"学術月報. 53・12. 1275-1280 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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