研究課題/領域番号 |
12002006
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
高橋 栄一 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (40144779)
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研究分担者 |
金嶋 聡 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 助手 (80202018)
平田 岳史 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 助教授 (10251612)
廣瀬 敬 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 助教授 (50270921)
内海 渉 日本原子力研究所, 関西研究所・放射光科学研究センター, 副主任研究員(研究職)
趙 大鵬 愛媛大学, 理学部, 助教授 (70304665)
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キーワード | ホットスポット / ホットスポット火山 / マントルプルーム / ハワイ / マグマ / 上部マントル / 下部マントル / マントルダイナミクス |
研究概要 |
高橋らはハワイホットスポット火山の深海部分を含む野外調査を集大成し、国内及び米国の共同研究者らと研究論文集を米国地球物理学会から2001年12月に出版した。(Hawaiian Volcanoes : Deep underwater perspectives,418pp. Editors E.Takahashi 他3名)。この論文集で高橋は計5編の論文を通じて、約300万年以前に活躍したハワイの楯状火山であるコーラウの火山成長史をはじめて解明し、それに基づいてハワイプルームの溶融温度が従来の予想より100-200℃低温である事、エクロジャイトブロックがマグマ生成の主成分である事など従来の解釈とは大きく異なるプルームモデルを発表した。 廣瀬らは高温高圧実験に基づき上部マントル下部マントル境界面の相平衡関係を解明し、従来の予想とは異なり境界面の温度勾配が1800℃以上の高温では負のクラペイロンスロープを持つ事、このため高温のマントル上昇流は670km境界面を自由に通過しうることをはじめて明らかにした。 平田らはプルームに含まれる核及び下部マントル成分を検出するための超高感度元素分析技術を確立した。 趙大鵬らは地震トモグラフィーの手法を用いてマントルプルームの根の高解像度イメージをはじめて明らかにした。 金嶋らは反射干渉地震学を用いて下部マントルに存在する地震波反射散乱体の微細構造を解明しそれが太古の沈み込んだ海洋地殻の断片(エクロジャイト)である可能性を示した。
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