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2000 年度 実績報告書

カルシウム依存的なBDNF/NT-3遺伝子間の転写活性化・不活性化機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 12028212
研究機関富山医科薬科大学

研究代表者

津田 正明  富山医科薬科大学, 薬学部, 教授 (80132736)

研究分担者 田渕 明子  富山医科薬科大学, 薬学部, 助手 (40303234)
キーワードニューロン / カルシウム / BDNF / NT-3 / プロモーター / PACAP / ニューロトロフィン
研究概要

本年度は、脳由来因子(BDNF)、ニューロトロフィン-3(NT-3)、PACAP(pituitary adenylate cyclase activating polypeptide)遺伝子のカルシウム(Ca^<2+>)シグナル応答に関わるプロモーター解析を、ラット大脳皮質初代神経細胞培養系を用いて重点的に行った。
1.BDNF遺伝子プロモーター(BDNF-P)の解析
(1)BDNF-PIと-PIIIのCa^<2+>シグナルへの異なった応答性について:電位依存性L-型カルシウムチャネル(L-VDCC)とNMDAレセプター(NMDA-R)からのCa^<2+>流入に対して、BDNF-PIはL-VDCCからのCa^<2+>流入に対してだけ応答したが、BDNF-PIIIはNMDA-R由来のCa^<2+>流入にも弱いながら応答した。
(2)BDNF-PiのCa^<2+>応答エレメントの検索:BDNF-PIの部分欠失、変異型プロモーターを作製してCa^<2+>応答性を調べた所、-80〜-90の存在するCREが応答性に強く関わっていることが明らかとなった。また、CREBが少なくとも部分的にCa^<2+>応答性に関わっていることが明らかとなった。
2.NT-3遺伝子プロモーター(NT-3-PIB)の解析
種々の欠失、変異型プロモーターを作製してCa^<2+>シグナル応答性を調べた所、-100付近に存在するGC-boxが基本的な転写活性の制御に大きく効いていることが明らかとなった。Ca^<2+>シグナル応答エレメントは不明のままである。
3.PACAP遺伝子プロモーター(PACAP-P1Aの解析
PACAP-P1Aの-200付近のCREを含む領域と、exon1Aより下流の領域がPACAP-PIAの基本転写開始に強く関わっていることが明らかとなった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Tabuchi,A.: "Novel splice variants of PACAP gene in mouse cerebellar granule cells."Neuroreport. (印刷中). (2001)

  • [文献書誌] Tabuchi,A.: "Involvement of endogenous PACAP expression in the activity-dependent survival of mouse cerebellar granule cells."Neurosci.Res.. 39. 85-93 (2001)

  • [文献書誌] Imamura,L.: "Repression of activity-dependent c-fos and brain-derived neurotrophic factor mRNA ssion by pyrethroid insecticides accompanying a decrease in Ca^<2+> influx into neurons"J.Pharm.Exp.Ther.. 295. 1175-1182 (2000)

  • [文献書誌] Tabuchi,A.: "Differential activation of BDNF gene promoters I and III by Ca^<2+> signals evoked via L-type-voltage dependent and NMDA-receptor Ca^<2+>-channels."J.Biol.Chem.. 275. 17269-17275 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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