研究分担者 |
大角 翠 東京女子大学, 現代文化学部, 教授 (10141293)
大西 正幸 名桜大学, 国際学部, 教授 (10299711)
細川 弘明 佐賀大学, 農学部, 助教授 (70165554)
塩谷 享 室蘭工業大学, 工学部, 助教授 (10281867)
八杉 佳穂 国立民族学博物館, 民族文化研究部, 教授 (20150063)
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研究概要 |
1 本調整班は年度内に2回の全体会議を計画していたが,メンバーの現地調査の日程が輻輳して,年度末に1回しか全体会議を開くことができなかった。しかし,神戸と京都で行なわれた「環太平洋の言語」の全体会議のつど,短時間ながら調整班のミーティングも行なうことができた。 2 昨年度に引き続いて調整班のホームページの更新を行なった。 3 調整班のミーティングないし全体会議では,個別言語の分析上の問題点を議論したほか,次のような点を議論した。 1) デジタル録画,デジタル録音などの調査機材の利用法について。 2) 調査地における現地住民一般およびインフォーマントとの関係について。 調整班のメンバーの多くは,多くの言語が複雑に分布する地域を対象にして言語調査を行なっている。このようなフィールドワーカーにとっては,インフォーマント・研究協力者・研究分担者のあいだの区別が,実質的にも理念的にも困難である場合が生じる。たとえば,ある言語の言語資料は,外国人である研究者に属するのではなく,それを提供したインフォーマントに属する,あるいは,そのインフォーマントの所属する集団に属する,とする考え方を当該の調査地の人々が抱いている場合などである。最終的な成果の発表においては,そのような人々の存在について十分な言及が必要である。
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