1 ハワイ語協会(ハワイ州ホノルル市)の協力を得て、オアフ島を中心にハワイ島、カウアイ島を含めたハワイ各地に点在するハワイ語のネイティブスピーカであるお年より達の所在情報を集めました。 2 オアフ島内各所(ホノルル市内数箇所、カネオヘ地区、ライエ地区、ワヒアワ地区など)において合計7人のネイティブスピーカーを訪問しました。訪問先には、ハワイ語協会からもう一人のネイティブスピーカーが同行し、インタビュアーを務めました。それぞれ一時間程度の会話をデジタル録音し、また、会話分析の際の参考とするために、インタビューの様子をデジタルビデオにも記録しました。また、オアフ島カネオヘ地区で一人のネイティブスピーカーを訪問し、ハワイ語のモノローグをデジタル録音し、その様子をデジタルビデオに記録しました。それぞれの音声データは現地でCDとして保存し、ハワイ語協会の方にも1セット寄贈しました。 また、どのような形式で公開するのがハワイ語復興教育に役立つかについて、現地の関係者と意見交換を行いました。 3 現地のネイティブスピーカーの協力を得ながら、録音したハワイ語データを編集・整理し、文字化・コンピューター入力を進めました。文字化したものについては、文法、語彙について分析し、それらを加えた成果を、本特定領域研究の環南太平洋班研究報告の中で公開予定です。 4 共同研究協力者の塚本晃久が、ハワイ語と同じくポリネシア諸語で危機的な状況にあるニウアフォッオウ語とその周辺言語の調査を行い、現地で聞き取り調査を行いました。この成果も本特定領域研究の環南太平洋班研究報告の中で公開予定です。
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