調整班B01は角田班と西光班の二つの班から成る。活動の大部分は二つの班が独自に行った。 調整班全体の活動としては、角田班の研究協力者、佐々木冠(札幌学院大学)がメイリングリストを作成して、このリストを用いて、恒常的に意見の交換や情報の交換を行った。また、調整班B01のメンバーは、2002年6月に東京で行われた全体会議と2002年11月に京都で行われた全体会議に出席し、討論に参加し、更に、班の代表が研究成果を発表した。 調整班B01の代表者(角田太作)は前年度に引き続き、以下の研究などを行った。(1)消滅に直面した言語の調査方法の検討、(2)オーストラリア、西オーストラリア州のワンジラ語の現地調査、(3)オーストラリア、クイーンズランド州北部のワルング語の復活運動への協力。 角田班(研究分担者:千葉大学、田口善久;研究協力者は15名)では、ロシア、台湾、タイ、豪州、ペルーなどで、現地調査を行い、個々の言語に関する資料を収集すると同時に、よりよい調査方法の確立のための研究を行った。 西光班(研究分担者:神戸大学、柴谷方良;岡山大学、栗林裕;岡山大学、片桐真澄;研究協力者は2名)は現地調査を行い、また、理論言語学、言語類型論の観点を導入して、よりよい記述の枠組みの構築のための研究を行った。 調整班B01の研究成果の一部を項目11「研究発表」に挙げる。角田班と西光班の研究成果の詳細はそれぞれの班の実績報告書で挙げる。
|