本年度の研究実績は次の2つに分けられる。 (1)音声記号を含むテキストを処理するためのシステムの開発。 (2)さまざまな言語に対応した検索・索引製作用プログラムの開発。 (1)については、T_EX上で音声記号を扱うために研究代表者が開発したシステム(TIPA)についてフォントやマクロを改良し、記号の追加を行った。また、このシステムの利用を促進するためのマニュアル作りを行ない、本特定領域研究B03班の研究成果報告として刊行した。 (2)については、研究代表者がすでに作成したKWIC索引作成用プログラムを改良し、各種の文字コードに対応できるようしするための作業が進行中である。現在、欧文の他、各種の日本語コード、まだ、韓国のKSコードへの対応が完了している。またUnicodeへの対応を研究中で、次年度には完成できる見込みである。 また、KWIC索引をインターネット上でも利用できるシステムを開発中であり、試験的に、複雑な文字コードと各種の文法的情報を表わすタグを伴った中期朝鮮語のデータを例として開発を進めている。また、テキストだけでなく、文献の画像ファイルなどとも連携して、より高度で多角的な検索が行えるようにするための研究を進めており、このシステムの完成は次年度の見込みである。
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