研究概要 |
松村(研究代表者)は,2001年7月下旬〜9月上旬に,フィンランドとエストニアに出張し,バルト・フィン諸語のテキストを新たに取得し,ロシア・旧ソ連地域の少数言語に関する情報を収集するとともに,フィンランド言語学会が主催した危機言語に関する研究集会にパネリストとして出席し,危機言語の電子的な記録保存の現状と課題について発言した。 2002年2月の外国出張では,ロシアの少数言語に関する文献リストをインターネット出版物および通常の印刷物として公開するための校正作業をロシアの研究者と合同で行った。また,バルト・フィン諸語のテキストの音声表記に関してエストニアの専門家と意見交換をし,フィンランド言語学会の研究集会に参加した。 滝沢(研究分担者) 2001年10月に,ドイツのビーレフェルト大学,連合王国のバーミンガム大学に出張し,言語コーパスやコーパス利用のためのツールの開発の現状と今後の課題に関する情報を収集した。研究面では,British National Corpusの構造を詳細に調査し,言語コーパスを用いた言語研究の可能性の広がりに関して研究を行った。
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