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2001 年度 実績報告書

危機に瀕した伝統的琉球語八重山方言の緊急調査研究

研究課題

研究課題/領域番号 12039236
研究機関沖縄県立芸術大学

研究代表者

加治工 真市  沖縄県立芸術大学, 美術工芸学部, 教授 (10106586)

研究分担者 久万田 晋  沖縄県立芸術大学, 附属研究所, 助教授 (30215024)
波照間 永吉  沖縄県立芸術大学, 附属研究所, 教授 (30189576)
キーワード琉球方言 / 八重山方言 / 基礎語彙 / 分類語彙 / 歌謡 / 口承文芸 / 民俗語彙 / 芸能
研究概要

平成13年度は、研究計画に基づき、以下のとおり調査・研究を実施した。
加治工真市は、竹富方言・小浜方言・西表島古見方言・与那国方言の調査を実施した。竹富方言については、過去の研究実績の上に立ちながら、竹富方言の基礎語彙のうち「食」「住」に関する語彙をまとめ『琉球の方言』26号(法政大学沖縄文化研究所)に発表した。また、西表島古見方言については、その基礎語彙の調査結果を「古見方言の基礎語彙」として『沖縄芸術の科学』第14号(沖縄県立芸術大学附属研究所紀要)に発表した。与那国方言については、「音韻論-音韻体系、音韻法則」および「与那国の昔話」を「環太平洋の言語」琉球班の研究成果刊行物に発表し、鳩間方言については、「八重山鳩間方言」と題して、音韻体系と語法について『国文学解釈と鑑賞』7月号(2002年)に発表した。石垣方言については、宮城信勇著・加治工真市監修・波照間永吉協力による『石垣方言辞典』を基にした『石垣方言語彙一覧』の刊行作業を進めている。
波照間永吉は、主に八重山歌謡の音声資料の収集とその歌詞解釈研究、狂言(伝承文学)およびその他の芸能に見られる文芸資料の収集に従事した。また、秘祭とされる西表島古見の豊年祭で歌われる歌謡の"生態"を明らかにするための調査の他、小浜のアヨー、ジラマまどの古謡の演唱資料の継続収集にあたった。さらに西表島祖納村や与那国町租納村にも臨地調査を行い、重要歌謡語彙および民俗語彙の音声資料収集と古謡の演唱資料の収集にあたった。その調査研究の成果の一部を「八重山歌謡のなかの地名」として『沖縄芸術の科学』第15号(沖縄県立芸術大学附属研究所紀要)に発表した。
久万田晋は、八重山地方の芸能に関する映像・音声資料の収集にあたった。既存資料の収集の他、現地で実施されている芸能記録の作成に従事した。

  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] 加治工 真市: "竹富方言の基礎語彙-分野(6)食,(7)住居"琉球の方言. 26. 47-89 (2002)

  • [文献書誌] 加治工 真市: "古見方言の基礎語彙"沖縄芸術の科学. 13. 1-104 (2001)

  • [文献書誌] 加治工 真市: "与那国方言について"環太平洋の「消滅に瀕した言語」にかんする緊急調査研究. (2002)

  • [文献書誌] 加治工 真市: "八重山鳩間方言"『国文学解釈と鑑賞』7月号. (2002)

  • [文献書誌] 波照間 永吉: "八重山歌謡のなかの地名"沖縄芸術の科学. 14. 1-110 (2002)

  • [文献書誌] 久万田 晋: "民族音楽における沖縄の発見"琉球に魅せられた人々-外からの琉球研究とその背景. 81-89 (1996)

  • [文献書誌] 久万田 晋: "沖縄エキゾチシズムの現在"国際交流. 89. 31-35 (2000)

  • [文献書誌] 宮城信勇著, 加治工真市監修, 波照間永吉協力: "石垣方言語彙一覧"(2002)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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