研究課題/領域番号 |
12039245
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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研究機関 | 沖縄大学 |
研究代表者 |
津波古 敏子 沖縄大学, 法経学部, 教授 (90132547)
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研究分担者 |
生塩 睦子 広島経済大学, 経済学部, 教授 (70224227)
高江洲 頼子 沖縄大学, 人文学部, 講師 (40320527)
上村 幸雄 沖縄大学, 人文学部, 教授 (50000401)
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キーワード | 琉球方言 / 沖縄北部方言 / 沖縄中南部方言 / 硫黄鳥島方言 / アイヌ語 / 渡名喜方言 / 伊江島方言 |
研究概要 |
津波古敏子は、言語の島である硫黄鳥島方言が琉球方言においてどこに位置づけられるかを探るために調査をおこなった。平成12年度は音韻体系をまとめ、音韻変化の特徴について分析した。分析の結果、硫黄鳥島方言における音韻の変化のし方に沖縄北部方言と同じ特徴が見られると同時に沖縄中南部方言と同じ特徴も見られることがわかった。また、津波古は沖縄北部の屋我地島の方言を調査し、基礎語彙の資料収集をおこなった。 上村幸雄は、日本語の形成過程をあきらかにするうえで重要なアイヌ語について予備調査をおこなった。アイヌ語の話し手はほとんどいないと言われているが、予備調査の結果、まだアイヌ語が多少とも記述できる状態であり、調査が可能であるということを北海道にわたりアイヌ語研究者に会ってたしかめることができた。ただし、それには研究資金に恵まれるという条件が必要不可欠である。 また、上村は、日本における方言形成とそれに先行する言語の存在の問題を探るために、日本の諸方言や日本の周辺地域の諸方言を概観した。 高江洲頼子は、渡名喜島の方言辞典の編纂にむけてこれまで収集した資料の整理をすすめつつ、資料の追加の作業をおこなった。また、音韻体系をまとめるために確認調査をおこなった。 生塩睦子は、伊江島方言について、すでに出版した方言辞典の語彙の補足調査と、文法書の編纂にむけて資料収集をおこなった。文法については、今回は名詞を中心に調査をし、格助詞についてまとめた。
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