研究概要 |
<平成12年度研究計画の実施過程と成果について> 1.12年4月-8月、研究調査準備。 2.8月9日-9月20日、オーストラリア国立大学アジア・太平洋研究所(RSPAS,ANU)の言語学科に客員研究員として滞在。8月10-12日RSPAS,ANUにて開催されたブーゲンヴィルに関する国際会議Bougainville:change and identities,division and integrationに出席。ブーゲンヴィルの現状について、諸研究者から情報を集める。また、故Don Laycock博士のブイン語辞書原稿編纂の仕事を続行。 2.9月20日-28日、ハワイ出張。ブーゲンヴィル関係の研究者との情報・意見交換、今後の研究協力について話し合う。University of Hawai'iにて文献資料の収集。同大学言語学科にて9月27日にセミナーを主催。タイトル:Learning More about Motuna 3.10月28日-12月13日、12月28日-13年1月8日、キャンベラ出張。RSPAS,ANUに滞在、ブーゲンヴィル実地調査の準備。研究協力者と、モトゥナ語基礎語彙・動詞・親族名称の整理、モトゥナ語テキストの分析。ブイン語辞書編纂作業とコンピュータ打ち込み作業。またモトゥナ語文法の改訂作業に関連して最新の言語学関連の文献の収集。11月27-30日にRSPAS,ANUにて開催された国際会議Papuan Pastsに出席し、パプア系言語話者の言語・文化等について、海外の諸研究者と討議。 4.12年12月14日-27日にブーゲンヴィルにて研究協力者と実地調査。 (a)モトゥナ語の識字教育関係者(Siuwai Motuna Literacy Committee)との接触と今後の協力関係の確立。 (b)ブイン語識字教育関係者との接触、ブイン語辞書編纂等について、今後の協力関係の確立。 (c)モトゥナ語の話者より日常生活語彙・表現、動植物語彙の収集と生活場面、動植物の映像の記録。 5.帰国後データ整理と論文執筆。3月末、南太平洋班の研究合宿、滋賀大学にて講演予定。
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