2001年8月8日から1ケ月間、グアテマラとメキシコのマヤ地域で調査を行った。目的はメキシコとグアテマラで話されているマヤ諸語の資料を集めることと、前年集めた資料の校正であった。グアテマラでは、まず前年採集したチョルティ語の資料を校正するためにホコタンに行き、インフォーマントとともに750あまりの文について校正した。次にサン・ルイスに行き、モパン語の資料の校正をおこなった。前年得られなかったウスパンテコ語とアワカテコ語の資料を採取するため、ウスパンタンとアグアカタンに行って、マヤ言語アカデミーの協力のもと、質問票に基づいて750あまりの文について例文を集めた。またサカプルテコ語については、前年度の資料に不備があったため、改めて調査をおこなった。イシル語についてはフランシスコ・マロキン言語研究所の研究員をインフォーマントにした。その他10の言語(カクチケル語、ツゥトゥヒル語、キチェ語、アチ語、ケクチ語、ポコマム語、ポコムチ語、マム語、ポプティ語、カンホバル語)の資料については、アンティグア・グアテマラのオクマ言語学研究所のマヤ人言語学者に校正を依頼した。 メキシコのユカタン半島では、前年に引き続きペンクユット村でユカテクマヤ語の調査をおこなった。同じ調査票で750あまりの文を収集するとともに、基礎語彙約200語の声調についても調査した。
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