研究概要 |
英語教育・日本語教育のための音声データベースを作成する目的で本特定領域研究の研究項目A02の調整班の下にワーキンググループが昨年度から編成され、日本人の英語音声と留学生の日本語音声のデータベースの作成を行った。 音声データ収集機関は、計画班および公募班の研究機関とその他の音声を研究している機関に広く依頼し、19機関の協力を得た。 日本語音声データベースは(1)ATRの読み上げ文,(2)アジア圏を中心とする外国人学習者に難しいと言われている発音を含む語のミニマルペア108語の読み上げ,(3)(2)の語を含む文108文の読み上げ,(4)韻律評価のための会話文,の4部からなっている。今日の日本語音声教育ではこの種のものは非常に少なく、貴重なデータとなる。発話者男女145名分の音声データをファイル化し、CD-ROM(β版)を配布した。 英語音声データベースは(1)MOCHA-TINMITバランス文(460文),(2)発音困難な音素列が含まれた文(32文),(3)音韻学習に対する評価用文(100文),(4)音素バランス単語(300単語),(5)ミニマル単語対(300単語対),の5部からなっている。発話者男女200名分の音声データをファイル化し、CD-ROM(β版)を配布した。 次に、これらのデータにネイティブによる発音評価点を付ける手順やネイティブの音声データの収集に関して次年度の計画を練った。
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