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2000 年度 実績報告書

短期留学プログラム留学生の日本理解を支援するWeb学習環境の構築に関する調査研究

研究課題

研究課題/領域番号 12040212
研究機関電気通信大学

研究代表者

渡辺 成良  電気通信大学, 電気通信学部, 教授 (90008532)

研究分担者 鈴木 雅久  電気通信大学, 留学生センター, 助教授 (10313404)
田中 真理  電気通信大学, 留学生センター, 助教授 (20217079)
キーワードWeb学習環境 / Web翻訳システム / 日本理解 / 短期留学プログラム / 同時翻訳機能 / 日本語教育
研究概要

短期留学プログラム留学生は、日本の大学と学生交流協定を締結した海外の大学に在籍する学生であり、日本の協定大学に短期間滞在して英語によるコミュニケーションの基づいた授業を受けることができる。本研究は、このような留学生の日本理解を支援する、Web学習環境を調査研究し、コンピュータにより支援するシステムの構築を目的とする。
本課題に取り組むため、日本語学習サポート体制、電子学習サポート体制、生活サポート体制に関する調査研究を行い、多様なOS端末からもアクセスを可能とし、パソコンなどを中心とした翻訳ソフトや辞書ソフトをWeb環境で提供できるように設計し、プロトタイプを構築した。その結果、利用頻度が高いホームページの集積、その内容に立ち入った語彙・表現のリストアップ機能、利用頻度が高いホームページのキーワード設定の必要性が高いことが示された。
以上の予備実験の結果から、日本語学習教材のWeb化、同時翻訳Webの整備、個人毎の辞書学習環境の確保と学習指導、同時翻訳WebサービスによるWeb情報の有効活用、大学が提供する留学・生活情報の英語版化、留学生のWebリンク集キーワード集の整備、Web掲示板の活用などの重要性が判明した。
第二外国語習得研究では、学習者の目標言語のレベルを越えるような文レベルの学習は、習得が困難と言われているが、語彙・表現に関しては学習者のレベルに無関係に、学習動機の高さにより習得が可能と言われている。従って、本提案システムを活用すれば、短期留学生でも語彙・表現の習得が可能になるであろう。さらに、学習者が知りたい語彙・表現と、キーワードの日英対応表を印刷すれば、それらを集めて日本語授業の中でフィードバックすることが可能であり、ユーザフレンドリなシステムとして、有効な利用が期待できる。
今後は複数のユーザによる同時アクセスに耐えられるようなハードの設計と、日本語学習に有効なフィードバックの方法などに関する研究が望まれている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 鈴木雅久,渡辺成良,田中真理: "短期留学生のための日本理解を支援するコンピュータ環境整備について"電子情報通信学会2000年ソサイエティ大会講演論文集. O-15-15. (2000)

  • [文献書誌] 渡辺成良: "大学における教育の新展開に向けて"電子情報通信学会技術研究報告. ET2000-53. 59-62 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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