研究課題/領域番号 |
12040235
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研究機関 | 昭和音楽大学 |
研究代表者 |
渡辺 通弘 昭和音楽大学, 音楽学部, 教授 (80288224)
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研究分担者 |
水島 和夫 文部科学省, メディア教育開発センター, 教授 (00311168)
SMITH Anne 昭和音楽大学, 音楽学部, 教授 (30329312)
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キーワード | アートマネージメント / メディアマネージメント / カリキュラム / 教材 / サイバー授業 |
研究概要 |
内外の大学におけるアートマネージメント教育とメディアマネージメント教育のカリキュラム及びシラバスなどを比較分析した結果、両者には、共通し、重複した部分が多いことから、アートマネージメント教育の手法と経験を基礎にメディアマネージメント教育のカリキュラムを発展させることが可能であること、また、放送、録音録画、インターネット、ゲーム、携帯電話等の媒体のコンテンツが持つ問題は、本質的には共通しており、媒体ごとに異なったカリキュラムを取り入れる必要はない、との結論に達した。 また、アートマージメント教育用に開発された教材の多くは、メディアマネージメント教育にも使用可能であること、マルチメディアに関する教材は、通常数ヶ月で陳腐化することから、新聞雑誌のクリッピングなどを利用すべきであること、また判例や、各省庁や民間の白書や、企業の報告書も優れた教材であること、メディアの歴史、メディア倫理やその政治的側面、メディアの国際戦略等については、欧米において、完成度の高い既存の教材があることが確認された。 なお、米国ゴールデンゲート大学の協力を得て、インターネットを利用したサイバー授業の実験を英語で実施したが、宿題への回答率は100%に達し、理解度も高く、予習復習の跡がうかがえるなど、高い教育効果が確認された。シラバス(教材)のデザインにかなりの人手と経費が掛かること、教員の負担が、通常の授業よりも増える可能性があるなどの問題はあるものの、サイバー授業のメディアマネージメント教育への導入は可能であり、かつ望ましいとの結論を得た。
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