1.外生機能物質 バレイショ茎断片培養法の生物検定により、糸状菌Lasiodiplodia theobromaeの代謝産物からマイクロチューバー形成活性を有する3種のlasiodiplodin類と2種のresorcinol類が新たに発見された. 2.セオブロキシドの機能 葉面散布することにより非誘導条件(長日条件)でバレイショ塊茎・アサガオ花芽形成を誘導する外生機能物質セオブロキシドの作用機能を調べた。 1)内生ジャスモン酸量 シソ葉、アサガオ葉、アサガオサスペンジョンセルをセオブロキシド処理することによりいずれの場合も内生ジャスモン酸量の増大が見られた。 2)ジャスモン酸生合成酵素 セオブロキシド処理によってアサガオムラサキのリポキシゲナーゼ活性が生成物あたりに計算して1.43倍に増加した。このことから、セオブロキシドによる花芽・塊茎形成はリポキシゲナーゼ活性の促進であることが明らかになった。 3.リノレン酸の代謝 [1-^<14>C]-α-リノレン酸をアサガオの葉に取り込ませ数日後の植物体内での移動を調べた。放射活性は日長の長短に関わらず上位部葉で高くなり、ラベル化合物が植物葉で取り込まれ移動することが明らかになった。
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